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第13話 マリシャル諸島沖海戦 2

ダニーポ帝国戦艦旗艦ペバブロフスク


「何ぃ!?エリュージョン王国に戦艦があるだとぉ!?」


「はい、ノヴァール級1番艦駆逐艦からの通報です。その後通信が途絶したので撃沈されたかと……」


「くそっ……このままでは砲撃戦になってしまう……」


「通報によると六隻いたと……」


「六隻か。六隻なら勝つかもしれん」


「他にも開発中の35.6cm連装砲がついていたかもしれないと報告が」


「35.6cm連装砲だと負ける……しかも六隻も!?」


「憶測の域を超えませんが」


「それなら安心だな」


「失礼します!敵艦発見しました!」


「な、何!?もう見えたのか!?」


「はい。砲撃開始はいつですか?」


「……12000mから砲撃を開始せよ」


「はっ!」


「これでよかったのか?」


_______________________________


エリュージョン王国ハルミントン海軍 旗艦戦艦薩摩


「……13000mになりました」


「うん、じゃあ前部主砲発射!」


「撃ーっ!」


ドン!


「〜〜〜着ー弾!」


「おぉ…一発で当てるとは……自分が訓練させておいてびっくりするわこれ……」


「敷島以下5隻もそれぞれ一発ずつ当てています」


「ははは…飛んだ化け物艦隊だな」


「ユート様!ハルミントン空軍から通信です!」


「え?まさかとは思うけどこの戦場に来るの?」


「ええ、まぁ、その通りです。というかあと5分で到着します」


「えぇぇぇぇぇぇぇ…………」


「空軍が来たら一気に勝敗がこっちに傾きますね!」


「うん……空軍のあの命中力は半端ない……」


ハルミントン空軍も仮想空間で訓練し、上空3000mから急降下ダイブし、地上にある1m×1mの《《動く》》板に爆弾を命中させている。

もちろん海上の方でも訓練させたけど命中率が98%とめちゃくちゃ高い。

使用している機体は九九式艦上爆撃機だ。


「うーん……空軍の人には申し訳ないけど巡洋艦と強襲上陸艦を爆撃してもらって……艦攻は?いる!?……残った駆逐艦を雷撃してくれたらいいな」


「わかりました。空軍の魔王に伝えておきますね」


「あぁ、うん……」


5分後……


「あ〜あ……30機も来たら戦艦まで狙われるじゃん……美味しいとこ取りじゃん……」


駆逐艦に急降下爆撃で一撃して爆沈。

巡洋艦に急降下連続爆撃で弾薬庫に命中。爆沈。

強襲上陸艦が駆逐艦からの雷撃で少しずつ沈んで沈没。

残った5隻の戦艦に艦攻が雷撃し、3隻が転覆、沈没。もう2隻が大炎上。

最初8隻いた戦艦も2隻がかりで攻撃して、1隻を除いて沈没した。


結局海軍の戦果は

強襲上陸艦三隻、戦艦二隻、駆逐艦一隻、鹵獲の戦艦一隻、強襲上陸艦二隻に

対し、途中参加の空軍は

駆逐艦一四隻、巡洋艦六隻、戦艦五隻という腹のたつ結果となった。


このことを女王陛下に報告すると、


「大戦果じゃ!よくやった!これで私も引退できる!そうじゃ!次の国王は、ユートじゃ!褒美に私の娘ソフィアをウッ……」


「お母様?軽々しく国の命運を揺らがすような発言をなさるのはどうしてですか?」


とどこからか現れた第一王女、ソフィアさんが女王陛下を止めてくれた。

止め方はあまり触れないでおこう。


この戦闘の後に敷島、朝日、初瀬、三笠、薩摩、安芸の主砲は金剛型戦艦と同じ35.6cm連装砲に換装した。

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