§000 prologue
進化とは生物個体群の性質が、世代を経るにつれて段階的に変化する現象である。
生物のゲノムが何世代にも渡って変化し、その結果として表れる形質が選択を受けて別の種や系統に変化することである。
そう、進化とは本来とてつもない時間を要するものなのだが、世代を超えずにその個体を進化と呼べるくらいに身体構造を変化させるウイルスが生まれた。
強制的進化ウイルス “Forced Evolutionary VIRUS” 通称 FE-VIRUS
感染した生物は約一週間の間、重度のインフルエンザのようなひどい発熱、悪寒、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などの症状があり、死亡率は70%を超える。
その反面、克服・適応した場合、その個体の肉体を強靭にし、死に瀕した際の強い意志に反応しその体を急激に変化させる。
このウイルスによって生物の進化は加速し、混沌の時代が始まったのであった。
tips:
『FEVIRUS』:この物語のタイトルでもある強制的進化ウイルス “Forced Evolutionary VIRUS”の略称。感染した生物の強い意思と生命エネルギーを使い肉体を急激に変化させる。
その急激な肉体変化に耐えきれずに進化に失敗し生命活動を終える者や、肉体は変異しても精神が崩壊してしまう者も後を絶たない。これは人間と言う生物の精神が未熟であり、意思を強く保てない物が多いからだとされている。
FEVIRUSによって進化した人類を進化した者、-EVOLVER-と呼ぶ。
『-EVOLVER-』:第一章の時点で全世界の-EVOLVER-の人数は十万人に満たない。




