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会えるの?
「よし、ここで休憩だぁー」
レオがツバキを下ろしたのは森の開いた場所だった。
ツバキはうつむいたままにレオは心配になった。
「どうした? もしかしたら、どこか痛いのか!?」
レオはツバキの顔を覗こうとした時。
「もう!! どうして私を城の外に連れ出したのさ!!!」
頬を赤く膨らませて怒って、レオの胸をポカポカ叩くが。
力が入っていなく、全然痛くなかった。
そんなツバキにレオは笑いがこみ上げそうだったが我慢して、全く痛くの無いパンチを受け入れた。
しばらく、黙ってポカポカ叩いてた手が止まった。
「私は外に行ったらダメなのに。母様に迷惑がかかるのに……」
悲し気に消え入りそうに呟くツバキを見て、レオはツバキの手を握った。
「うん、だからさ。会いに行こう! そして、俺と一緒に謝りに行こう!」
「えっ、会えるの?」
「みたいな感じかな。まぁ、とりあえず行ってみて。そこで、説明するよ」
レオはしっかりとツバキの手を握ると歩き出した。
ツバキも混乱しながらもレオの手をしっかり握り、レオと引っ張られながら歩き出した。