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レオside
最初会った時は、不思議な雰囲気を纏う奴だと思った
段々あいつの正体が見えて来て
こいつ生きて行けるのか?と疑問に思った事もある
この旅の護衛人数も、足りない気がする
なのに俺に押し付け皆何処かへ狩りへ行ったりしてる
危機感とかないのか?
そして俺は司に魅了されていく
優しくそして気安く、話しかけて来る
怪我などしないのに、自分の事の様に心配してくれる
そんな司の事が気に入って来た
誘拐された時など、我を失いそうになるが
ローガンが鬱陶しく、気持ちを宥めて来る
無事保護出来た時は 不思議な気持ちになった
司が目覚めて、俺を呼んだ
「 レオ助けてくれたんだね? 有難う 」
なぜ俺だけを呼んだのか
「 何故って… 護衛してくれるんでしょう?
それってもう家族じゃない? 家族は先に呼ぶでしょ 」
俺は孤児だ… こんな俺が家族?
「 えっ? 嫌だった? ごめん家族って思っちゃうんだ 」
嫌じゃない、心が満たされる様だ
その後、司に死んでも付いて行こうと心に決め
数日後、目的のスキルを貰い 忠誠を誓った
その司を攫ったこの国は消えればいいんだ