剣の師匠
ジオを連れて宿屋に帰って来た僕は、二人部屋をひとつ取った
「ロキ俺は少しジオと話しがあるから一人部屋の方に行っといてくれ」
「分かったよ 司さん」
ロキは何も疑いもせずに部屋を出て行った
「さてとジオそこのベットに座ってくれないか?」
そう言われて戸惑うジオ
奴隷などは普通は地面に座るものだからだ
「よろしいのですか? ご主人様… 」
「いいから座って」
その間にショップを開いてお金をチャージする
そしてエクリサーを一つ購入する
コトッ
地面に出てきたエクリサーを持ちジオに歩み寄る
ジオは何をされるか分からなく震えている
司は瓶のふたを開け足に半分振りかけて
「この半分を飲んでくれ」
そう言われてジオは、素直にエクリサーを飲むと
「ウッ…」
ジオは体が熱くなり目をつむり呻く
みるみる足が元に戻って行く
「 足が… 足が元に…!? 」
その間にジオに合いそうな服と靴とカバンをネットで購入していく
無論カバンはマジックバックだ
ジオは口をあけてあんぐりしている
「びっくりしてるのは良いんだけど話の続きはしていいかな?」
「あ……はい」
「僕は君に護衛と剣の師匠になって欲しくて買ったんだ
後敬語いらないよ普段通りでいいよ」
「それで護衛… ですか?でも足が戻ったから出来る?…」
(ユリウス浄化以外で体を綺麗にする方法はあるかな?)
『イエスマスター Lvは、落ちますが
生活魔法のクリーンと言う魔法が御座います』
(そうか有難う)
「クリーン!」
ジオの体の汚れが落ちて綺麗になる
「これに着替えてくれないか?」
「分かった… 変わった服だな?」
「俺の故郷の服なんだここらでは売っていない」
「そうか 分かった着替えるよ」
そう言ってジオは着替えた足の具合なども見ながら…
服を着替えてから話の続きをする
「それで護衛と剣の師匠になってくれるか?」
「変な人だな?奴隷なんだから命令したらいいじゃないか?」
「なるべくは奴隷扱いしたくないんだ」
「そうか… わかった引き受けよう!命に代えても守ると誓おう」
「いやいや命までかけなくていいから生きて守ってくれ」
さっぱりした顔でジオは命を懸けるなど怖い事を言ってくる
世の中弱肉強食と言っても命は大事だ生きて守ってくれたら…。
「所で剣聖とあったが大分腕はたつようだがブランクは大丈夫か?」
「少し剣を振ってみないと分からないが大丈夫だと思う」
「じゃ今日は飯を食って寝たら明日剣を買いに行こうかロキを呼んでくるよ」