常闇の森8
【 …き…つ…お… 】
( んっ… )
【 起きておくれ 我が息子 】
( 父… 上… ? )
目覚めたら、僕は父上に抱き抱えられていて 父上の顔を見る
( 神託? )
【 そうだよ 危ないから呼んだんだよ、又無茶などをして
此方はヒヤヒヤして、父様 死にそうになったよ 】
( でもユニコーンさんが死にかけてたから… )
【 ふぅ これはもう、スキル付けておくしかないね
後ね~ 危ないスキルは付けられない様にしたからね? 】ハァ
( 無茶して御免なさい 父上… )
【 良し良し、いい子だ 後ね邪神が復活してしまったんだ
君は、僕のミスだから調整して世界に関与したけど
今回ばかりは、関与出来ないんだ 】
( 父上… 邪神何て… 世界は終わってしまうのでしょうか?… )
【 いや 君がいるから希望はあるよ
その為に、スキルを付けたからね 安心してね
地上で目覚めたらスキルを確認するんだよ? いいね? 】
( はい父上 )
グラグラグラ
( 誰かに抱えられている? )
目が覚めたら、セバスに抱えられ 何かに乗って
凄い速度で、移動しているみたいだ
セバス「 司様お目覚め頂けましたかな?
少し揺れるので、舌を噛まない様気を付けて下さい 」
『 マイマスター 緊急です! 団員達がやられています
急いで邪神に、スキル封印をかけて下さい! 』
( えっ!? 分かった )
コクンと頷いて 周りを見てみる
皆が一生懸命戦っている相手を見つけ睨めつける
なるべく近くに行かないと、スキルの範囲に届かない
それをセバスに伝えると、僕を乗せて動いている動物さんが語り掛けてきた
ファリスの守護者〈 司よ起きたか、今の話は聞いた 我に任せるが良い 〉
( ユニコーンさんだったのか )
僕は「 お願い 」と伝えると、背後に回り込もうと移動を始めた
( 目が追い付かない、目が回る 吐きそう )
その様子をユリウスが皆に伝達していると
ファリスの守護者〈 もう少し近づいたら届くか? 〉
僕は必死に、そうだよと声を出して伝える
その瞬間
ファリスの守護者〈 司よ 今だ! 〉
僕は焦りながらスキル封印を使った
『 全員に通達します スキル封印成功致しました
反撃のお時間です 殺っちゃってください! 』
皆が反撃しだすと、スキルが使えないのが分かったのか
邪竜は、羽ばたいて逃げ始めた
レオが何とか倒そうとしたが
〈 卑怯な事を! 全員今回は見逃してやる 次は殺す! 〉
そう言い残して、邪竜は逃げて行った。