表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崩壊世界のアンゲルス  作者: 天使長ミカエル
8/21

アミュレットⅡ

「え・・・?」


その少女はキョトンとした表情でアレスを見つめた。

(改竄魔法は使ったはず・・・なぜだ?)

アレスの改竄魔法は天使の中でもトップクラスに強力だ。

そんな改竄魔法が人間に通用しないなんてことはないはずなのだ。

アレスの改竄魔法の強さを間近で見てきたリヴィエとネイレスと信じられないような表情をしていた。


「え、えっと・・・どういうことだ?俺は天使なんかじゃないぞ?」

慌てた表情でアレスが言うと、その少女は首を横にかしげた。

「でも数年前、私はあなたに助けられた・・・」

「数年前?」

天使の姿をした人間は全員改竄魔法を使い、正体を隠していた。

だから自分の正体を知っているのは天使だけのはず・・・と考えていた矢先。

「そう言えば、改竄魔法が効かなくて慌てて逃げたことがあったな・・・」

ぽつりとアレスは呟き、改竄魔法が効かなかった少女と目の前にいる少女と照らし合わせると・・・


「間違いない、あの時の子だ・・・」


アレスはようやく思いだし、その少女の方に視線を移した。

「頼む、俺が天使ってこと周りには秘密にしていてくれるか?」

もしアレスの正体が天使だと知れば、その姿故に攻撃される危険もある。

「もちろん、秘密にする」

「良かった、ありがとな」

ホッと胸を撫で下ろすと、少女が言葉を付け加えた。

「ただし、一つだけ条件がある」

「条件?」


「私と結婚してほしい」


アレスの部屋に静寂が訪れ、そして後ろにいるリヴィエとネイレスの視線が段々と冷たくなっていった。

一方、少女は起きた時から変わらない無表情だ。

「け、結婚?なぜ?」

これ以上後ろの視線を冷たくしてはいけない、そう確信したアレスは少女に理由を聞いた。


「私は5年前、あなたに助けられた、ユドラグシルとミストルティンを繋ぐ道で巨大な竜に襲われた、その時は家族も一緒じゃなくて一人だった。

そんな時に天使の姿をしたあなたが来て、竜を倒してくれた。

戦うその様はどんな騎士よりもかっこ良かった」

目ををキラキラと輝かせながらアレスの好きな所を素直に言われて、思わず赤面してしまう。


「「どんな理由があっても結婚はダメー!」」


いい感じの雰囲気になっている二人に満足いかなかったのか、とうとうリヴィエとネイレスが口を開いた。

「あ、アレスと結婚するのは・・・ダメ」

「お兄ちゃんは、私の将来の旦那様だもん!」

抵抗する二人に負けずと少女も対抗した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


一方、北の王都ニラカグアでは奪還作戦が続いていた。

この作戦の指揮をとるアイリス・ハイドランジアは仲間から敵の反応を感知したことを知らされ、腰の剣に手を当てた。

「私が敵の注意を引く、その隙に左右から強襲してくれ」

仲間に指示を送り、アイリス以外の人間は左右に散開、アイリスはフゥと息を吐きリラックスした。


「私に力を、蒼剣シュバリエ」


蒼剣に付いてる魔石に手を当て、念を籠める。

剣呑な眼差しになり、アイリスは敵陣に攻めこんだ。


「蒼剣術 蒼桜(あおざくら)


群青色に光る刀身に魔力が集まり、前の敵に斬撃を与えた。

「今だ!」

アイリスが討ちこぼしたデモーネ達を左右に散開していた人間が集中攻撃した。

アイリスの圧倒的戦力により、一撃目でほとんど敵を討ったアイリスの剣が良かったのもあってか、犠牲はまったく出さずに凌ぐ事が出来た。


「奥に進むぞ」

アイリスは腰に剣を戻し、奥へと進んだ。


ミカエルです、どーも。

最近色々と忙しくて投稿が遅れました。

申し訳ないです・・・。

まだ忙しい日は続きますが、一段落ついたら投稿頻度上げようと思います。








PS4の画質ってヤバイね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ