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詩*あなたと*

手紙を書くのなら

作者: a i o

魂の端から端まで震わせて

一緒に泣いてくれるのなら

細雨の中に雷を打って


玄関のポーチで

手紙を待っている

最後のサインに

「愛を込めて」と書くひとを

風見鶏は

素っ気なく揺れて

私の涙を冷やす風を

なんてことない、と笑うけど


嘆く声は先行する稲光

それなのに

灰色の雲は弱い雨ばかり落とすわ

隣の家の窓に灯る

あたたかな明かり

でも私は玄関のポーチで

疎らに通るヘッドライトばかりを

目で追っている

ラベンダー色の便箋で

もしあなたが私に手紙を書くのなら

最後に一言

「愛を込めて」と添えてほしい















蠍座の黒猫さん主宰、詩のサークル参加作品。

テーマは「音楽」

Janis Joplinの「Little Girl Blue 」を聴きながら。

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― 新着の感想 ―
[良い点] めっちゃいいです! 曲を聴きながら、この詩を読んでいる。背筋を走る微かな稲妻。小さな少女の悲しみ。どんなに年を重ねても、心の真ん中には悲しい少女が座ってる。暗い空から落ちてくるのは、諦め…
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