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大罪の契約者  作者: 虎號
第一章 異世界召喚編
3/10

プロローグⅡ

プロローグ最終話です。

  「なあ、放課後どっか行こうぜ」

 

 幼なじみの修次が昼休み始まってすぐに俺のところに来てそう言った。

 

「ああ、いいよ。他にも誘うだろ?」

  「もちろん!まあいつものメンバーだけどな」

  「じゃあ愛姫と結衣か」

  「おう、呼ぶか。愛姫、結衣ちゃん、ちょっといいか?」

 

 そう言って二人を呼ぶ。

  「なにー?」と愛姫が

  「何ですか?」と結衣が言う。

 

「放課後どっか行こうぜ」


  と、修次が言うと結衣が申し訳なさそうな顔をした。

 

「ごめんなさい。今日は生徒会の仕事が少しあって。すぐに終わるからそのあとなら平気です」


  結衣は、下っ端だが生徒会に入っている。


「了解。なら教室で待ってるわ。愛姫は?」

「悠はいくの?」


  そこで愛姫は俺に聞いてきた。


 -なんで俺に聞くんだ?

 

「うん行くよ」

 

 俺がそう言うと愛姫は笑顔で「じゃあ私もいく!今日は部活もないしね」と答えた。

  なぜ俺が行くなら愛姫も行くんだ?と正直思う。

  そう考えていると修次が呆れたような顔で小声で「こいつは本当に・・」と言っていた。


 -本当になんだよ?


  「じゃあ放課後に教室で待ってるから、その間に教室で行く場所決めようぜ」

  「わかったわ」

  「わかりました」

 

  と二人が返事をした。

 

「悠もそれでいいよな?」


  修次が同意を求めてきたので「うん、いいよ」と答える。

 

「じゃあまた放課後になー」


  そう言って修次は教室を出ていった。

 

「ほんとあいつって毎回うちの教室に来てるよね。友達がいないのかしら?」


  なかなかひどいことを言う愛姫だが修次が俺達以外と話してるのを見たことがないので否定ができない。


「さすがにそれはない・・・と思いますよ?」


  結衣はフォローしようとしたが確証が持てなかったのか間が空いてしまったようだ。

  とそこで先生が教室に入ってきた。

 

「全員席につけー。授業始めるぞー」

「じゃあ放課後ね」

「ではまた、悠里さん」

 

 二人も自分の席に戻っていく。


(俺も授業の用意しよ)


  授業の用意をしてすぐに授業が始まった。


 - - - - - - - - -


  放課後になり愛姫と修次、二人と結衣を待ちながら話をしている。


「で、どこに行く?」

 

 俺が聞くと修次が勢いよく手を挙げた。が、俺はそれを無視して愛姫に聞いた。


「愛姫はどこがいい?」

「私は修次が選んだところ以外ならどこでもいいわ」

「俺が手挙げたんだけど!?しかも愛姫さりげなくひどい!」

「修次の場合はろくでもないことをしたがるだろ!」

 

  こいつの場合は、本当にろくでもないことをしようとするとする。


「なんでだよ。いいだろ別に」

「みんなで楽しめることをしろよ」

「じゃあ、ゲーセンとかでいいか?」

「それならいいな」


  前は空き地でサッカーやろう、とか言っていた。人数考えないし、愛姫はいいとしても結衣がいるから無理だろうに。


「愛姫もいいか?」

「うん」


  それから話すこと数分、結衣が生徒会の仕事を終えて帰ってきた。


「お待たせしました」

「失礼するね」


  その後ろには生徒会長もいた。


「あれ?どうしたんですか会長」


  生徒会長は、結衣と違って仕事が多い。なので、会長はだいたい放課後は生徒会室か職員室にいる。


「結衣が仕事中にニヤニヤしててね、どうしたの?って聞くと今日、これから遊びに行くって聞いてね。ちょうど、私も仕事が終わったから一緒に行こうかなーって思ってね。私も一緒にいいかな?」

「わ、私は別に、その、ニヤニヤなんてしてないですよ/////」


  結衣が頬を染めてもじもじしながら言う。


 -どうしたんだ?トイレかな?


「そういうことなら、いいですよ。二人もいいよね?」

「私はいいわよ」

「あ、ああ。俺もいいぞ」


(修次のやつどうしたんだ?急にどもりだして。あ!そういえば修次、会長のこと好きなんだっけ。そりゃあ急に一緒に遊びに行くとなったらびっくりするか)


  実は、修次は生徒会長の紗綾先輩が好きだったりする。


「行くところはゲームセンターだけどいいですか?」

「私は構わないよ」

「結衣も平気?」

「私も平気です」

「二人とも平気みたいだな。よし、じゃあ行こうぜ」


  そう言い、修次はドアに手をかけて開けようと力を込めた。しかし、ドアはびくともせずガタガタと音がするのみだった。


「なにやってるんだよ修次」

「いや、開かないんだよ」

「はあ?そんなわけないだろう」

「修次・・・あなた頭だけでなくついに腕も壊れたの?」

「そんなわけないだろ!つーかさらっとバカにしたろ!?」

「聞き間違いよ、耳も壊れたの?」

「ほら!'も,って言ったじゃん!」

「はいはい」

「流すな!」


  二人がギャーギャー言っている間にドアに向かう。そして、ドアに手をかけ、開けようと力を込める。しかしドアはびくともしない。


「本当だ。修次の言う通りドアが開かない」

「本当なの?」

「ああ。やってみ」


  愛姫もドアに手をかけ力を込める。


「本当だ。開かない」

「ほらな!俺の言った通りだろ!」


  本当に開かないのかわからないので紗綾先輩と結衣にもやってもらうが、結果は同じだった。


「開かないね」

「開かないですね」


  全員やって開かないとなるとなにかがひっかかっているのだろうか。詳しく調べようとしたそのとき、床から、まばゆい光が発せられた。


「な、なんだ!?」


  床を見ると、さっきまではなかった魔方陣らしきものが光りっていた。


「なにこれ!?」

「なんなんですか!?」

「なにが起こっているの!?」

「なんだこれ!?」


  みんなも、床の魔方陣らしきものに気づいたらしく驚く。そのすぐ後に更なる変化が起こる。床の魔方陣らしきものがいっそう強く光を放ち始めた。あまりのまぶしさに、反射的に目を瞑った。


  教室全体を覆った光が消えると、そこに5人の姿はなかった。

長続きできるように目指します。目標はとりあえず本編完結!

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