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転生する輪廻  作者: 七瀬羅奈
第1幕 つまらないなら、変えてしまえ
1/5

第1話 アリスとチェシャ

人は、どれほど闇を知っているのだろう。








この世界の闇を-。











(闇…それはこの世界だろう。)




少年はある空間の少女達を見た。




(…あいつらは、闇を全く知らないようだな…)




少年はニタリと嗤う。





(しかし…あの女は……何も感じられないな。)



少年の目にある少女が目に留まる。




「…これは、」


少年は一度驚き、




そしてまた嗤った。






「いいだろう、その願い…叶えよう。」





少年は盛大に両手を広げたのだった-。







「歩美ーっ!おっはょ!!」


「おはょ!あ、きょうの化粧なんかちがうね!」




…うっさいんだけど。




私はそう思いながらも進む足を止めない。

あんな奴らに構ってたら時間の無駄だからね。

因みにあのギャル共はわざとらしくスカート短くしてるしノーブラだし…男共を誘ってるような奴ら。同じ高校の制服を着てる私からすれば、迷惑でしかない。もしかしたらノーパンかもしんないから、趣味悪いヤロー共は襲ってみれば?





「アリスーっ!おーはーよーおーっ!」


…げ、来た。


「…化け猫」


「ちょ、酷くないっすか!?」


「私、面倒な奴と関わりたくないの、分かる?」


「じゃあ俺大丈夫っすね!面倒じゃないから!」



…うざい。



「うるさい、猫」


「だからっ!俺猫じゃないっすよ!」


私は冷めた目で猫-…もとい春雨凪零(ハルサメ ナガレ)を見た。

こいつはまぁあのギャル共よりかはマシだ。

なぜ猫かと言うと猫目だし、私が猫が好きだから。それに何より、


「俺は!アリスのチェシャ猫!」


…とか、言うからだ。


こいつとは中学からつるんでいる。

つるんでいると言うか、勝手にこいつがついてくるんだけど。

入学式の初日、「アリスって言うの?じゃあ俺はアリスのチェシャ猫になる!」とか、意味も分からない事を言ってきたのだ。

なのに「猫じゃないっすよ!」とか言うのはおかしいと思う。


「ねぇアリス」


「アリスじゃない、有栖川!」



そう、私の名前はアリスではない。

有栖川りんね(アリスガワ リンネ)。



そこを間違えないでいただきたい。



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