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そう、これが最後の兄としての……  

後編つまり今回は多分一番長くなります。そして後で加筆もしくは手直しをする確率が少しあります

俺は夕飯から戻った後、ユン、サーシャと話してから戻ってきた。


現在は7時30分。


ラピスが来るのは8時


時間とラピスの来る時間を確認するとベランダに出た。


俺がこんなことをしようと思ったのは何でだろう?


夕暮れの時のラピスの表情をみたから。

そして義妹としても弟妹だからそう思うのかね。


まあ、俺は前世ではろくな親族いなかったから家族のために何かやるというのはわからない。


だが義妹……ラピスのためという言葉がしっくり来るな。


ここまで考えてからベランダの手すりに両腕を置き夜空をみる。


夜空には星が光っている。満点の星空。今まで異世界ということで前世と違うところをたくさん見てきた。しかし星を結ぶ星座は偶然か必然か前世と同じだった。


まるで明日からまた前世のような日々が始まると言ってる気がするな。


そう思ったがその考えを振り払う。


前世では俺の持ってる金に目が眩んだ奴らがいたからだ。この世界では俺は何でもない。


そんなことを考えながら自嘲気味にラピスが来るまで星空を眺めていた。




★★★★

「兄さん、私だけど?」


どうやらラピスが来たようだ。俺は部屋の中に入るとドアを開けた。


「ラピス、こんばんは」


「こんばんはです、兄さん。」


ラピスをクッションに座らせると俺は向かい合うように座った。


「話って何ですか?」


「今日、外から帰る時。様子がおかしいと思ってね」


「……そうですか?おかしかったですか?」


「夕暮れの親子を見て凄く悲しそうに見えた。ラピスの両親に会いたそうな顔をしていたとも言うかな。」


「そんなことはありません!!」


ラピスは声を張り上げてから俯く。拳を震わせ、唇を噛みしめ、強い感情を抑えるようにしながら続きを言った。


「私は両親に………大好きで大切な人に怪我をさせてしまったんです。そんな子に………悪い子に……会う資格も……甘える資格もないんです!!だからお母さんも……お父さんも会いに来てくれないんです!!」


泣くのをこらえ声を堪えながら震えてる声で話すラピスの話を聞いてから口を開いた。


「なあ、ラピス。お前はここに来てから1ヶ月。全く話さなかったよな?」


俺がこう言うとラピスは頷いた。それを確認すると俺は続きを話た。


「俺はラピスがここに来た理由をお前が来てから3週間後に母さんから聞いた。お前道で偶然母さんに家に連れてこられた。そして自分が何でここにいたのかは1ヶ月後に話した。ラピスおかしいと思わないか?」


ラピスは泣いていて頭が回らないのか首を横にふる。


俺は座ってた場所から立ち上がりラピスの隣に座るそして頭に手を置く。


「それはラピス。お前の両親がラピスを探しにこの村まで来ていたからだ。」


こう言うとラピスは顔を上げる。


「俺達がラピスの事情を知っていたのはこう言うこと。母さんはラピスの状態をすぐに話した。お前の両親はそのことを聞くとしばらく預かって欲しいと言った。ラピスが落ち着いて……寂しくなって会いたいと言うまでな。」


ここまで言うと俺はいったん話すのを止めラピスの頭から手を話すとラピスが話すのをまった。


「お父さん、お母さんにあって前と違ったら怖いんです。前のように頑張ったら笑って褒めてくれるか。抱きついたら優しく撫でてくれるか。今の話を聞いても…………それでも怖いんです!!」


「じゃあこれを見せたらどうだ?」




俺が出したのは











ラピスラズリのブレスレット。ラピスの両親が誕生日のプレゼントとしてラピスに渡すはずだった物だった。


「これ……どうして?」


「両親がお前に会いたがってるという証拠として母さんに渡したもの。それで母さんが私じゃそんな素振りはださないだろうからといって何故か俺に渡してきた。これでわかっただろ?」


俺はブレスレットをラピスの腕に付けてあげる。

そしてため息をつくようにまた話し続ける。


「それに俺とラピスは血は繋がってなくても家族だよな?」


こくん


「そう、家族。甘えたいときは甘えてくれていいし凄いことをしたなら褒めてやるよ、抱きついてきたら撫でてやる。」


俺は再度手を頭にのせ次は優しくなでる。そして笑いながら。


「な?」


ラピスは俺に抱きつき今までの溜まった物を流すかのように泣き始めた。





★★★★

「すぅすぅ」


ラピスは泣き疲れたのか眠ってしまった。今は俺の膝を枕にして寝ている。


俺はそれを見守っていた。明日にはもうこの顔は見えなくなるだろうから。儀式に失敗してもう会えなくなるが


「まあ、俺が死ななければあれえるか。」


そう開き直ると明日のために眠ろうとするが………


「指が離れない。」


ラピスが俺の服を強く掴んで離さないのだ。まあ、今日ぐらいは許そう。最後にまた頭を撫でると俺も眠ったのだ。




★★★★

「ん……んにゅ…ふわぁー」


「ラピス起きるのはやいな?」


「え?」


ラピスは自分の周りを確認するとすぐにベッドから降りて


「何で私は兄さんのベッドでねむってるんですか!」


「何でってラピスが服を掴んでいて離さなかったからだけど?」


ラピスは顔を赤くしだから数秒たつと持ち直しこう言ってきた。


「兄さん、昨日はありがとうです」


「ん、弟妹孝行だよ弟妹孝行。」


「それと明日、会いに行ってこようと思うのですが……一緒に行きませんか?」


……さて俺はどう返そうか。明日はおそらく無理だ。だか、その先はどうだろう?俺が生きてれば行ける。だから


「明日は予定があるんだ。いずれな」


そう言うと俺は部屋を出て儀式の時刻まで待った




★★★★

さあ、これからはいつものテンションで行くぜ。儀式の仕組みはとっても簡単。始めに魔力の量を計る水晶に触れる。次にどの属性が一番合うかわかる水晶に触れる。何とも簡単だ。俺はその簡単な工程でいきなり人生どん底。わらえるね。


今この場に居るのは家の兵士、メイドさん、母さん、親父、サーシャ、ユン、ラピスもいる。


「それでは儀式を始める。リズティー。水晶に触れろ。」


俺は親父のいわれとうりにに触れる。ハッハッハー南無三!!


結果は……………予想通りに反応しない。


周りがざわめき俺には幾つもの視線が飛んでくる。


蔑み、嘲笑、呆れ、心配。最後はラピスやユン、サーシャだろう。


俺は罵詈同根を言われながら立っていた。水晶には触れていない。回収された。ふむ、やっぱり魔力が元々ないのに魔力を取り込むのって無理が……………元々無い?………………………あ!根本的に間違ってた。元々無いんだから波長を糞もねー。だから取り込むのが無理ってか?うわー無駄なことしてたわー。ん?でもそもそも魔力がなかったら魔力がそもそも操れない。魔力の波長も操れないはずなのだ。てことは魔力があるのに反応しないの?それは可笑しいんだよな、と水晶を見る。今は俺がやったとき同様光ってない。そこで俺は恐らく当たってるであろう推測を立てた。俺が空気中の魔力の波長と全く同じと言うこと。魔力の波長は人と人はかぶらないが人空気中の魔力がかぶらないとは書いてないからな。だから水晶にも反応しないと。はあ、そう言うことか。


そう思いながら知らない誰かに連れてかれ俺は屋敷のはずれで1ヶ月を過慣れている暴言、暴力をくらいながら過ごした。




そしてやむことが無かった暴力、暴言が無くなった。なぜか?




その対象がいなくなった



つまり



    

  …………俺は屋敷から消えた

これでいったん一区切り。次はユン、サーシャ、ラピス、それぞれの視点からの6年間のお話しにしようと考えてます。


そして更新がだいぶ遅れると思われます。私の嫌いな試験が近いためです。何とか書ければいいんてすけどねwwwwww


と言うわけでさようならー

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