え?どうやら俺は異常らしい。
「やっと読みおわったーー」
最後の一冊を読み終わると背を伸ばし前後左右に揺れた。俺の周りにはやはりとうか、大量の本がある。魔術の本と魔物のである。祖父が残したと言うが魔術好きというより魔術オタクの方があっているだろう。魔術の系統だけでなく、研究などの論文もあったあたり、元研究者なのだろう。
書の間の本を読み終わるのに一週間かかった理由はありきたりな理由だ。
勉強である。家庭教師がつきました。もちろん、聞き流していたけどね!!読み書き計算。簡単すぎて笑えたね。前世では授業中はボーと黒板見てるだけで充分だったから。
そんなこんなで読んだ内容を纏めるとこんな感じであーる
この世界には、いろいろあるらしい。
魔術使い
使役使い
陣術使い
こんな感じである。
上から説明しよう。
魔術使いは字のごとく魔術を使う。属性としては普通5属性 無 火、水、土、風。まあ、よくあるな。
それら四属性の内の2つを組あせて使う混合魔術、
水、土で樹。水、風で氷。火、土で雷。
そして先天的に持つ先天魔術の光、闇。そして複合魔術。
無属性でできることは、身体の能力を上げる身体強化。武器に魔力を流して切れ味、うでを上げれば硬さを上げるウエポン。魔力の波で探索するサーチ。魔物を引き寄せるヘイト。魔力を感知されないためのレンダーと。これらは無属性出なければ出来ないと言うわけではない。魔力を使ってやるものなのだがウエポンは無属性の方が得意である。属性持ちは強度を上げる事が上手く出来ないようだ。そしてもう一つがエンチャント……ぞくにいう付与だ。これは先天的。始めに出来なければ訓練しても出来ない。説明は後でしよう。
次は使役使いこれには二種類の者がいる。
一つは従魔術使い。これはは魔物を合意の上で従える
二つは召喚術使い。これは魔物を一方的に従える
この2つはほぼ同じように扱われてるみたいだが、根本が違うね。
最後は陣術使い。これも2通り使い方がある。一つは 魔法陣を魔力を持つものに書き、必要なとき魔力を少しこめ発動する。この発動方法は魔術の一番はじめの方法であり、書くという動作ではなく言葉という物を使うのが現在の主流である。
次に武器に込める。なんか武道派ぽい感じだが違う。これは魔力を持つものでも武器にやるものだ。その武器に回数制限ありの魔術をつかえる。こういった陣術の魔法陣を魔力のある武器に書いてあるのを魔陣具という。魔力を持つ武器なんかあるのか?という疑問があるだろう。それは魔力だまりという魔力が多く溜まった場所におくか自然に放置すればなる。後者でするには百年単位かかるが。
しかしふたつとも廃れた。
理由としては、まず戦闘中に書くことが無理なこと。よほどでなければ無理。
次に基本的に物に含まれる魔力を使うため、回数制限があるため、ここぞという時にしか使えない。大量に持ち歩けばいいがかさばって、死ぬだけだ。武器も回数制限終わればただの武器。意外性のかけらもない
最大の理由は保有する魔力を魔術にするため高度かつ高威力の魔術を使えないのだ。正確には使えにくいのだ。それこそ巨大なものに書き強力な魔術を発動することはできなくもない。だかそれは無理だった。一部でも壊されれば終わりかつそこまでの強力な魔術をは魔法陣で発動するまでの研究がせれてない。もうそれをしようには遅すぎ魔術の研究が最優先とされたからだ。
ここまでデメリットばっかり言ってきたが陣術はいいところもある。それは属性適性がなく発動するだけの魔力があれば誰でもって使える。それが陣術の唯一の利点だがそれ以上にデメリットが大きすぎたため陣術ではなく魔術が発展した。
そして魔道具と言うのが更に廃れを加速させた。魔道具と言うのは迷宮と言う魔力が多く溜まる場所に出来るものでその中で手に入るもの。もうひとつが付与で作られた物だ。作り方は付与の魔術師とその付与魔術師に近い魔力の波形を持った者が行う。それは似れば似るほどいい。前者をA後者をBとするとBが込めたい魔術を出しそれをAが物に込める。と言うやり方だ。この魔陣具はこのAのつまり付与魔術の腕に依存する。腕が悪ければ込める物自体が壊れ、込めた魔術が被害を生む。良ければ永久的に使える物となる。また、高威力でも素材さえよければ込められるのも利点だ。この付与は先ほど言ったとおり先天的なため、血縁依存な事が多い。そのため代々付与魔術として無属性ながらもうまくやる人もいる。
どんな魔術ができるかわからない魔陣具と分かる魔道具。どちらをとるかと言われれば言うまでもない。
そのため今現在陣術を使ってるのはそれこそ物好きや子供が魔術というものになれるために使われこそすれ戦闘ではみない。
よっての最古の陣術は風前の灯火なのである
「ふう。」
脳内の整理終了!!
俺は本を整理するとユン、サーシャ、ラピスのところに言った
★★★★
「戻ってきましたよっとってなにしてんの?」
そこにはメイド長名前は最近知ったが、ルーニーと言うらしいとユン、サーシャ、ラピスが集まっていた。
そしてよく周りを見ると、弁当が置いてあり、みんな一様に外に出る格好だった。
「あっリズティー様。やっと帰ってきましたね。いい天気なのでお母さんが外で食べようと言ってきたんです。」
「おにいちゃんもそとでたべよ?」
ユンに言われたら答えはイエスに決まってるだろう。そんなかわいく言われたら断れない。
そして極めつけには
「兄さんも一緒に行きましょう」
ラピスは俺の服をチョコンとつかみ上目づかいで言ってくる
俺は思った。
ここは楽園なのか!!
ユンとラピスに引かれて俺は外に出た
★★★
シートをひいてお弁当を広げる。屋敷の近くの森でにある小さな広場。芝生が気持ちよく周りの木々が奏でる葉音が気持ちいい。この暖かい日に昼寝をすればよく寝れるだろう。そんな事を考えつつ弁当の中身を見る
中身は、ナラカーチャという餅のような食感の物。そして驚く事なかれこれはなぜか醤油せんべいの味がする。俺は毎回食べるたびに焼いたら醤油せんべいだなと思っていた。試しに焼くと………普通の餅になった。
………俺の期待返せ!!
とまあ、異世界クオリティの食材がところせましと並んでいる
ユンもラピスも美味しそうに食べてるようだ。
守りたいこの笑顔
そんなこんなで和んでいるとルーニーが立ち上がり俺達の前にたった。
「リズティー様、ラピス様、ユン様、あとサーシャ私の後ろに来てください。魔物が来たようです。」
どうやら異世界によくいるゴブリンみたいだ。それが3体。
ルーニーはそれを確認すると水の弾丸を作り出し飛ばした。
俺はそれを見ると彼女の体内の魔力が水の弾丸になったのは分かった。その弾丸は魔法陣からでていた。俺はそれを確かめるとやはりと思った。
これは魔法書を読んでいるときに必ず起こった。魔法の説明を読むたびに魔法陣が目に見えるのだ。そしてさらに前世に良くあった魔術を頭に浮かべるとそのときも魔法陣が浮かんだ。このときは魔術の説明のみかと思ったが今のではっきりした。
俺はどうやら魔術見て、説明を聞き、なおかつ想像した魔術の魔法陣が見えるらしい。その副産物で魔力の流れも見える
次に分かったのは俺の魔法のイメージ、発動過程は間違ってないとわかった。本だけでは確信がなかったが、実際魔力の流れを見たが本の通りのようだ。
これが示す意味をまた考えて振り払う。無属性の思いついたのをやろうとできなかったので予想はついた。
俺は魔力を持っていない。つまり魔術が使えない。
1つ可能性の糸はあるができるかは俺しだい。
ルーニーがゴブリンを倒して戻ってくる。
俺しだいか………前世で平々凡々出会っても何個物才能の壁という分厚い壁を無理やりかつ土足、しかも素手で壊してきた俺に出来ないことはない。
やってやろうじゃないか。陣術使いの地位向上と技術の発展。将来見下される奴らに吠え面を欠かすため俺は歩き始める。
あらすじを少し変えさせていただきたいと思います。