依頼?いいえ買い物です。
頭に柔らかい物が当たっている……そう思ったのだが始めは葵かな?とか思っていたとかそんな時期がありました。エリ姉だった。抱き枕にされていました。
…………回るんだ!俺の脳みそ!!
この状況は何だ!!今日が俺の命日だって言うのか?!胸が大きくて柔らかくて最高だぜヒャッハー何て思ってないぞ!!落ち着け俺、まずは素数を数えろ!1、2……って1素数じゃないよな。あーなんか悲しくなってきたわ。
はい、気おとりなおして状況整理。ギルドカードを貰ったあと宿に入り、そこの宿の一階で経営する店で店丸ごとのドンチャン騒ぎになって、それでエリ姉によい子は寝る時間っていってここに連れられて……んで寝たのか。で、問題は何でここにいるって話だ。……別にどうでもいいか、あるいみ子どもの特権ってことで。
俺は名残惜しいがエリ姉から離れ、俺の抱き枕となっていた葵を起こして一階に向かう。
『これはひどいわね……』
そこには屍のように倒れている……いや寝ている宴会参加者の姿があった。そこまで飲んでない者は起きてファクターギルトに行っている。店の人は食事の皿やコップなどの手際よく片付けていく。ついでに起こすために頭を叩きながら行くのはご愛嬌か?
「酒臭いな。どんだけ飲んだんだよ。」
「この店の酒が殆ど無くなったぞ。」
「おはよう、マグ。店の酒が無くなるって……支払いどうするんだよ。」
「ガリバーの奴が酔ってこの店巻き込む宴会になったんだ。自分の分は払うがあとはアイツに払わせる。」
「それ……金足りるの?」
「無理だろう。でもなるようになる。」
ならないと思う、と言う脳内ツッコミは横に置いといて………
「その酔ったガリバーに付き添っていたのに全く酔って無いよな?」
「俺は酒に強いからな。一日中宴会やら何やらで酒のんでもほろ酔い程度にしかならん。」
………強すぎだろ。頭大丈夫か?いや、肝臓大丈夫か?
「そう言えばその主犯のガリバーは……?」
「あいつなら……」
とマグは指を指すとそこには顔を青くし吐き気を何度も堪えている情けない姿があった。
「あいつ、酒弱いのに好きって言う損な体質だから。何時もならエリーゼが魔術を使ってるから多少ましなんだか……」
「エリ姉は絶賛睡眠中です。」
「そうか。まあ、これで多少は懲りるだろう」
そういってマグも片付けを手伝おうとすると
「そういえば今日はどうするつもりだ?」
「あー。街を見てから昼からギルトで依頼を受けようかと」
「そうか……。お前に言うのもあれだが気をつけろよ。あの3人には俺から言っとく。」
そう言って去っていく。何とも………
『以外に面倒見がいいのか?』
『……今頃?初めて森であった時もあのレッカって子を気遣ってたじゃない。』
『あー。あれね。あの時はまだ知り会ってなかったから道でもよかったんだよね。』
『あなたって人は……』
『それよりも……』
『ええ、』
俺らはさっきから思った事を口にした。
『『さっきから視線が痛い』』
そう、ガリバーからの救援要請と言うなの視線がうざいのだ。だが……
『いつもの殺気とかじゃないからなんか笑える』
『不憫ね。』
『そう、思うなら治してやれば?光の属性使えるんだから回復もつかえるでしょ?』
『仕方ないね。後で文句を言われるのもあれだから……』
そう言って俺の肩から飛び降りた葵は、ガリバーの所へ行き処置をした。その後朝食を食べてから外に出た。ここの女将さんは恰幅のある、良く言えば肝っ玉母ちゃんみたいな人だった。挨拶をすると威勢のいい声が響き、一言「大きくなるには食べるのが一番」との言葉を頂き結構な量が出たが、見た目とは裏腹に繊細な味付けで軽く食べれたのは自分でも驚きだった。ついでに葵も『人は見かけによらないわね……』など何とも失礼だが賛同せざるおえない。そんな朝食を終えて街に出た。
今日は晴天。絶好の街の散歩日和である。時刻は9時。今日は女装はしてないよ?ブラウンのズボンに白のシャツ、黒のブラウスぽいのを羽織ってる。街をぶらつくといっても結局やることは正直ない。気ままに歩いくついでにこの街に何がどこにあるのか?を把握するために歩いてるのだ。
『しかし、意外に賑わってるな~。見てておもしろいよ。あっ、あの人財布擦られた。』
『ちょっと待ちなさい。それは財布を盗まれた人に言ってるのかな。』
『違います。だからその溢れ出る魔力を抑えて。気づく人はわかるんだから!!』
『そう、ならいいのよ。確かに見ててあきないよね。そう言えばあれはどうするの?首輪とか、のアクセサリーとかは?』
『あれね。それなら』
と俺は腕に巻いてるブレスレット(改造済み)から一個の小さな首輪を出す。
『これ、どう?』
『いつの間にか作ってたのね?』
実は結構前に作ってあって渡そうと思ってたけど忘れてて、警備員の人が言って思い出した何て誰が言えるでしょうか?俺は無理です。
『まあ、リズのことだから忘れてて思い出したんだろうけど』
バレてる!!なぜだ!
『何でって何となく分かるのよ。』
まじかよ心の声聞こえてる!!
『すいませんでした』
『謝る必要ないよ。私の為に作ってくれたんでしょ?』
『まあ。』
『ならよし』
と言うと首を出す。付けろって事ですね分かります
。俺は銀色の首輪をかけてやる
『ありがと。』
そう言うと肉球を頭の上にポンと乗せられる。何とも子ども扱いだな。………あっ今子どもか!
『それで……リズがノリノリだったから言わなかったんだけど鎧とかいらないの?』
……鎧?……あー。鎧の存在忘れてたな。前世の時は刃抜きされた刀で爺とまさに死合いやってたからな。足、手に当たれば打撲は普通下手すれば骨折。あの爺、首も人外の剣速で狙うから普通の人間だったら死んでるぞ。……あーでも懐かしい。俺だけ寸止めって言う理不尽なルールがいまでも腹立たしいが。
『鎧はいらないや。いざとなったら魔陣具使うし。そもそも素材さえあれば自分で作れるし。』
『毎度思うんだけど器用よね?』
『それこそプロ技は無理。独学だし。』
『あれだけ出来れば十分よ』
『そう?』
『そうそう。』
『あっ!!』
そうだ。異世界に来たらやはりあれが欲しいのだ。異世界で魔法使いとか賢者みたいなのが着るあれが。
『いやーちょっとローブが欲しくてね。』
『ローブ?自分で作らないの?』
『せっかく外に出るし買おうかなと。』
『実際は?』
『デザインが浮かばないのと服を作る方に全力を注ぎ過ぎて疲れた。』
『それが本音ね……。それならどこ行くか検討はついてるの?』
『魔術使いの洋服屋とか防具屋に売ってるんじゃない?知らないけど』
『私も知らないけど?』
『……結局ふらついて見つけるしかないか。』
『そうだね……』
★★★
結局見つけられたのはこの街を全部見た最後の店だった。1番街、2番街、4番街、5番街と分かれ初めから宿泊、レストランもしくはカフェ、食材や傷の手当てに使う物とその素材などや雑貨、洋服屋、武器防具となっている。1番街を中心としてぐるっと12時の方角が俺が始め通った通行所。そこから反時計回りに番号順にある。俺たちは偶然2番街から反時計回りに行ったためこうなった。
『やっとついたな……』
『ええ、まさか2時間も探すとは思わなかった…』
『ええーと?フランドールって店か。何か中の様子をみる限りこの店が1番良さそうなんだけど…入りにくいっていうね。』
『ほら、じっとしてないでさったと入りなさい。不審者……いや迷子に間違えられるよ?』
『それはやだ。』
そう言っては俺は中に入る。中には俺の目的のローブ、他にも革製の防具や魔術補助用の杖、鉄製の要所だけをカバーしたのもある。
「初め来た人は毎回おどろくんですよ」
「うお!!」
「あっ。驚かせちゃいましたか。すいませんいらっしゃいませ。何をお探しですか?」
店員さんがいきなり話し掛けてくるのでびっくりした。何?異世界ってこうもフレンドリー?いや俺が前世の服選びではぼっちオーラでもでてたか?そんな前世のぼっちオーラのことは横に置き店員さんだな。青髪の短髪より少し長い髪に黄色の目。身長が俺より大きい180ちょいかな?若そうだから前世の新社会人的な?
「ローブを探しているのですがどれが良いのかよくわからないんです。」
「それでしたら説明します。ついて来て下さい。」
「ありがとうございます。」
『すごいわくわくしてきた。』
『それはよかったね~』
「魔術の付与が付いてるものとそうでないもの。魔物の素材を使ってその能力が付いてるものまりますど……」
「……その前に僕身長低いから合うのがあるか…」
「えっと身長は?」
「145くらいです。」
「多分無いってことは有りません。子ども用のやつとか背の低い人用のがあるはずですし……。ちょっと持ってきますので待ってて下さい。」
「はい……」
「ええっと。成長期はまだまだだよ。大丈夫!!」
そう言って店員さんは探しに行った。
『何で初対面の人に慰められてるのよ』
『俺の悲しさが伝わったんじゃない?』
『今12だっけ?』
『そう。』
『どんまい』
『もうやめろ。悲しくなる。』
『ごめんなさい。そう言えば何で僕になってるの?』
『癖じゃない?多分』
「お待たせしました。5着ありましたよ。」
『良かったわね。あって。』
『ああ。悲しい顔で有りませんって俺も店員さんも救われないからね。』
「4着が色とデザイン違い。残り2着は付与付きのと能力付きです。付与は魔術の威力の強化。能力の方は浮遊ですね。」
「浮遊?」
「この裏地の革の持ち主がホバースルって言う馬のような魔物何ですけど浮いて移動するんですよね。まあ、そのせいで脚が退化してるんですけど……」
「ダメじゃないですか。」
「しかも浮いて移動するのもそこまで速くないし……」
「………」
何だこの魔物……さっきまでの俺がバカみたいじゃないか。
「まあ、そのかわり高く飛べるし風の属性の適性も高いんですけど。」
『これはないな。』
『ちょっと。恨んでどうするのよ……』
『さっきまでどんまいとか思ってたのに……裏切りやがって!』
『はいはいどうでもいいから。速く選んじゃいなさい』
『うわ、流された。』
『怒るよ』
『すいません。』
ふむふむ。正直付与のもいらないからなー。さてどうするか。色は黒、白、青。白は袖がなく、青には胸にワンポイントぽいのがついて袖にぐるっと水色のラインが入っている。黒には前の開くところから足の裾の全体にラインが入ってる。まあ、言うまでもなく
「この黒のやつを下さい。」
「はい、お買い上げありがとうございます。少し大きいと思うんですけど大丈夫ですか?」
「これぐらいなら。」
「………それでは20000ターナーですけど……」
この場合相手に金があるか心配してるんだろう。なんせ外見は凄い年下に見えるしな。背も小さいしね!!まあ、金は問題ない
「どうぞ」
「え?はい。確かに頂きました。ありがとうございました。」
「どうも。」
そしてローブを受け取り外に出る。すると「気おつけてくださーい。」と言う声がした。それに答えてからまた、歩き始めた。
『で次はどこに行くの?』
『うーんと、欲しかったのローブは買ったし武器はある。後は本かな?。』
『本?』
『そうそう。元々いた家には魔術の書と魔物の本とかは沢山あったけどそれ以外無かったし。』
『あらま。』
『だから、面白そうな物語とか、興味深いのを探そうかと。』
『なら3番街ね。』
『そこを回ったらご飯を食べよう。』
★★★★
『さて今回は速攻で見つかったな。』
『相変わらずの記憶力の無駄遣い』
『いや、有効活用だから。』
そんな会話をしながら中に入る。結構広いしそのほとんどが本で埋め尽くされている。カウンターは店の入り口にポツンとあるだけである。店内は側面には引っ掛けて、上には吊してランプの魔道具で店内を柔らかく照らしてる。床は茶色で木目があるから一瞬木かと思ったが加工した石材だった。凄いよなー異世界。
『まさにこれこそどこに何があるのかわからん。広すぎ』
『もう店員に聞けば?』
『イエッサー』
「すいません」
「はい?」
俺が聞くと白髪に水色が少しかかった感じのセミロング少女が読んでいたであろう本を置き首を傾け対応する。
「物語系の物と物作りに関する本ってどこですか?」
「本棚にそれぞれ番号が振ってるのわかる?」
「はい。前のやつですよね。」
「その番号が7、8、9が物語系。10、11、12が物作り系。」
「ありがとうございます」
「ねえ」
「はい?」
「あなた本好きでしょ?」
「そうですけどなんで?」
「ここの街には図書館がある。しかもここより大きいの。でもこの店にいるってことは借りるより買って何時でも読めるようにしたいと思うのは本好きなら普通。」
「え?この街図書館あったの?」
「え?」
「え?」
今まで淡々としていた表情が少し崩れ焦りが見える
「どこにあるの?」
「こう3番街のはずれにドーンと」
両手を大きく広げて焦りながらも表現してる姿に若干萌えながら……
「知らないけど……」
「嘘……。」
「おーい大丈夫かー。」
カウンターの下に入り込み悶絶してる。さっきのセリフが脳内でフラッシュバックして恥ずかしいのだろう。入るとき顔赤買ったし。しかもだいぶダメージを受けてる。何故分かるか?カウンターが小刻みに揺れてるからだ。端から見たら心霊現象。1分もすると揺れが止まりカウンターから出てくる。
「すいません。取り乱した。」
「いえ。まあ、良いことありますって。」
パタン。
『ちょっとトドメ刺しちゃてるじゃない。』
『あっ、つい……まあ、探しに行こう。このまま俺がいるのはもっと地獄だろう。まあ、店を出るつもりはないけど』
『性格悪いわね。』
『いまさら。』
本の迷路っていう事でもないが本棚の間をどんどん通り目的の場所につく。
『まずは物作り系』
『どれにするの?』
『取りあえず彫金とか木工とか細工とか。この指輪もただ加工しただけだし。次に植物と鉱石の種類が載ってるのかな。』
そう言いながら俺は目に止まった本を次々と手に持つ。あながちさっきの少女が言ったのは間違ってはない。俺は1回読めばその内容を忘れない。だから立ち読みでもすれば買う意味もない。だが、俺の場合は本は実際に文字で読んで紙をめくってこそなのだ。それに本で部屋を一杯にするってのも地味に夢だったりする。部屋無いけどね。そんなこんなで8冊も持っていた。
『さて次行こう』
『何冊買うつもりよ……』
『聞こえないよー』
次は物作り系だ!移動移動ー
『物作り系もジャンルがあるよねー。フィクションとか、そのあたりかな。後下手な恋愛系のも見ておこう。後は伝記的なノンフィクションぽいのも。』
ポイポイポポイポポイポノポイと
『ふう。達成感があるぜ。』
『合計30冊。バカなの?』
『え?なんで?普通じゃない?』
『ダメだこの子』
『ひどい。まあ、会計に行きましょ。』
さあさっきの少女を弄りに行こうか。……と思ったのだが
「いらっしゃい」
そこには藍色の髪のおっちゃんがいた。
『もしかしてのさっきの少女の父親?』
『そうでしょ。じゃなかったら店員。それでも違ったら人に突き出すわよ』
「どうも。会計お願いします。」
「はいよ。って結構あるね。」
「これでも自重しました。」
「本が好きなのか。家の娘と同じだな。」
「さっきカウンターにいた子ですよね。」
「そうだよ。」
「本の場所を聞くために少し話しましたがなかなか面白い子でした。」
「そうか。よしと、会計終了。7000ターナーです。」
「はい。」
俺は金を私外にでる。
「ありがとうございました。」
『やっと買い物は終わりかな。』
『ちょうど昼時ね。』
『そうだな。2番街でなんか食べよう』
2番街に行った俺らはちょっどやっていた屋台の串焼きを食べた。屋台とは思えぬ美味しさでピリ辛でおいしかった。その余韻に浸りギルドに足を運んだ。
今忙しく暇をぬって投稿しました。と言っても今週中に一段落しますが。
あと改稿すると思うのでお願いします。加筆やら修正やらとやってからこの次を出そうかと思ってます。




