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レンツァの街に入って数時間。


もうすぐ日も傾きかける頃。


ようやくちょうどいい宿を見つけることができた。


どの宿も、値段が高すぎたり、そうじゃなければ怪しげだったり。

あと、女の一人旅は泊められないって宿が多くって。



ようやく見つけた宿は、広い通りに面した大きな建物。


家族連れの旅行客の多い、庶民的で安全な宿だった。



部屋に通されて、すぐにベットにダイブした。もう、すごく疲れた。


目を閉じると、いろんな感情が混じり合う。これからの旅へのかなり不安、そしてすこしの期待。



だめだ、こんなことしてる場合じゃない。


ここから城へはたいして離れてないし、そろそろ捜索が始まってるはず。


私の髪の毛は黒髪でロング。

この街でも滅多にいない髪色に髪型。

城には私しかいなかった。


ここまでは帽子に入れて隠してきたけど、ずっとこうやってくわけにはいかない。


ガバッと起き上がってカバンをあさる。


ハサミと染色用の液をだす。


鏡に向かって、髪にハサミを入れた……




……





染めたあと、気づいたら椅子に座ったまま寝ていたみたい。


窓からみえる景色は真っ暗になっていた。月や星もみえる。



立ち上がって、鏡を覗く。

うん、きれいな茶髪になった!


一回やって見たかったんだ。



鏡の中にいるのは、茶色い短髪の、元気の良さそうな女の子。


もう、黒髪のお姫さまはどこにもいない。


服も、買わなきゃな。


今は、こっそり拝借してきた男物の旅用の服を着ているけど、やっぱり高級感がありすぎる。


明日、朝一でバザールに行って、さっさと売って、ちょうど良い服を買って。







そうしたらいよいよ仲間探しだ。








物語がようやくはじまります。

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