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よくわからない始まり


手を伸ばす  上に向かって  



   底に向かって  


  


                 奥に無かって



果てに向かって     世界に向かって          現実に向かって




助けて  誰か 


   




    誰かぁ、




誰か   誰か   だれか    ダレカ   ダレカ





わたしを、助けてたすけてよ。



おれを 助けてよ



ぼくを 助けてよ



かれを 助けてよ



かのじょを 助けてよ



あの人を あの人を 助けてよ




真っ白な彼は   真っ黒な彼女は  夢の中で  助けを求めた




その手は、   その目は    その姿は  その想いは  その願いは



その傷は   その声は     その涙は  




ダレカに届くのだろうか













ゆっくりと目を開く。

  

とても気分が悪い。頭に靄がかかってるような気がして、はっきりしないし、変にガンガンと頭痛がする。

俺は、気怠い体を起こして、周囲を見回した。あたり一面、木木木木木。


まぁ、要は森だ。なんだか体の節々が痛むのは、長時間、固い地面の上に寝っ転がっていたからだろう。

そこまで、考えて気が付いた。何で、俺はこんなところで寝っ転がっていたんだ?


それ以前に、自分は、俺はいったい誰だ?


頭の中が混乱する。考えがうまくまとまらない。頑張って思い出そうとすると途端に自分の頭が真っ白になる。

ショートしたコンピューターのようだ。



とりあえず、俺は考えることをやめた。まずは自分の置かれている状況と現状を把握しなければ・・・。



まずは、恰好。上下黒のレザーに真っ白なコート。見事なまでな、色の対比。目立ちそうだなぁと漠然と頭の片隅で思う。

背中には細身のロングソードが背負われている。これ、抜けるのかな?

髪は多分赤。よく見えないけど、視界のはしでちらちらと赤いものが揺れるから、多分そうだろう。


その後、体の隅々まで調べたが、特にこれといった外傷はなく、至って健康体のようだった。



さて、今後の方針をどうしようか。

 

その思案をしている真っ最中だった。



ガサガサ ガサガサ



近くの茂みが揺れた。誰かいるのだろうか。人であれば、ありがたいのだが・・・。



「きゅぃ?」



茂みから出てきたのは、中型犬くらいある、ハムスターだった。


「お、、、おぉ。」


なんとも愛くるしい瞳だ。まるっとしたフォルムも大変かわいらしい。


そうか、俺はかわいいもの好きだったのか。自分の新たな一面に触れながらも、その愛らしい生物を撫でようと手を伸ばしたその時だった。



「ふしゃーーーー!!!」



先ほどの愛くるしい姿はどこへやら。目は真っ赤に染まり、体からは無数のとげが、どこに隠し持っていたのか、鋭い牙と爪をむき出しにして襲ってきた。



「!!? うぉわっと!!!!」



俺は、無様にすっころげながらも、その攻撃を避けた。しかし、未だに例の生物は俺めがけて猛威を振るう。


とっさに剣を抜こうとするが、



ガッ!!



「ですよねぇ!!」



抜けなかった。


先ほど疑問に思っていたことが現実となったのだ。

刀身が長すぎて抜けなかった。



戦えないとわかると、俺はすぐさま踵をかえす。

そのまま、ダッシュで走り出した。



「ぎしゃしゃしゃしゃーーーー!!」



だが、例の生物も追いかけてくる。



「なんで、来るんだよーーー!! 」



っていうか、あいつ絶対に肉食だ。あの犬歯は確実に肉を引き裂くためのものだ。

さっきのかわいらしい姿は、あれか!?クリオネ的なあれか!?



クリオネは、流氷の妖精とか言われてるが、フヨフヨと浮いている姿につられてやってきた小魚を頭から伸びる六本の触手で捕まえて食べるらしい。



「って!そんなことはどうでもいいんだよーーーーー!!!!」



だんだん、足が疲れてきた。だが、立ち止まりでもしたら、確実にあいつに食われる。

どうしようもない焦燥感が立ち上ってくる。  


誰でもいい!神様、イエス様、仏様!!誰でもいいから助けてくれぇ!!!!!





「フレイムファイヤー!!!」




突然、正面から炎の球が飛んできた。


俺のすれすれを飛んでいくものだから、俺は足を滑らしてすっころんだ。

炎の球はそのまま、まっすぐ飛んで行って俺を追いかけまわしていたあいつを直撃した。



「ぎゃぁぁぁぁ!!!」



なんとも耳障りな奇声を発して、あいつは光の球になって、その光が消えたかと思うと、後には数枚のカードが残った。俺は目の前の出来事が全く理解できずに、しどろもどろになる。



「、い、、、いったい?」



俺が思わず、カードを手に取ると、



 












「ねぇ、お兄さん。それ、僕のなんだけど。」





うぅ~ん。 

 

うまく、話がすすめられないorz


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