作家、司馬遼太郎 歴史小説「胡蝶(こちょう)の夢」
司馬遼太郎(しば りょうたろう、1923年〜1996年)は、昭和の日本を代表する国民的小説家・ノンフィクション作家だ。本名は福田定一。「司馬史観」と呼ばれる独自の歴史観で数多くの歴史小説や時代小説を執筆し、戦後の日本文学界に大きな影響を与えた人物として知られる。
産経新聞社に勤務し、記者として働きながら執筆活動を行い、様々な小説を世に出した。
1959年の『梟の城』で直木賞を受賞し、作家専業となる。その後、『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞、1993年には文化勲章を受章した。
司馬凌海を取り上げた歴史小説「胡蝶の夢」は新潟の佐渡が舞台の小説だ。
「佐渡は、越後からみれば波の上にある」。
冒頭のこの言葉は多くの人に引き込まれる。
凌海は幕末から明治にかけ近代日本医学を発展させ、国内初のドイツ語辞典を編集したことなどで知られる。司馬さんは50年前の1976年10月、凌海を調べるため佐渡に来た。その時の様子は自著「街道をゆく 羽州街道、佐渡のみち」でも描かれる。
小説の冒頭から波の上にある 新潟空港から飛行機。定員22人の小さなプロペラ機で、両津飛行場まで20分
司馬さんは本で「日本書紀」に書かれた粛慎人や、小比叡騒動を起こした辻藤左衛門なども紹介している。本では説明されていないが、日蓮や世阿弥といった“著名人”の伝承も残る。歴史小説の面白さはここにある。




