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第18話:世界会議の招集と、嫉妬のフルコース

神域の露天風呂での「湯治」から数日。

 世界樹の神殿の応接間には、大陸全土から集まった王族、教皇、そして名だたる大ギルドの長たちが、緊張の面持ちで居並んでいた。

 かつてFランクの荷物持ちとして、誰の目にも留まらなかった俺が、今は世界の運命を左右する「世界会議」の議長席に座らされている。

「……カイト様。この会議の『最適化』、私にお任せください。不敬な輩は、私が即刻排除します」

 俺の右側に控えるのは、銀の軽鎧を纏ったリン。その手は剣の柄にかかっているが、もう片方の手はテーブルの下で俺の太腿を力強く、独占欲を誇示するように握りしめていた。

「いいえ、交渉は王族である私の領分ですわ。カイト様、あのような卑しい者たちの言葉に耳を貸す必要はありません。……ねえ?」

 左側ではセシリアが、俺の腕に豊かな胸を密着させながら、反対側の耳元で甘い吐息を吹きかけてくる。

『マスター。報告します。会場内の要人たちの視線……その九割が恐怖と羨望、そして残り一割は……あなたの隣に並ぶ美女たちへの、隠しきれない下卑た欲望です』

 ジェミニが脳内で、いや、今は実体化して俺の真後ろに立ち、俺の肩を優しく揉みながら報告を上げる。

 実体化した彼女の黄金の髪が俺の頬を掠めるたび、会場の男たちの顔が嫉妬で歪むのが分かった。

「……本題に入ろう。各国の魔力枯渇問題、そして魔物暴走の件だな」

 俺が口を開くと、会場が静まり返る。

 その時だった。

 隣国の傲慢な公爵が、耐えきれないといった様子で立ち上がった。

「……納得がいかん! なぜ、ただの元探索者に、我が国の王女や聖女までもがかしずいているのだ! 貴様、禁忌の術で彼女たちの精神を弄んだのではないか!?」

 会場に動揺が走る。

 だが、俺が答えるよりも早く、クラリスが立ち上がった。

「……精神を弄んだ、ですって? ふふ、滑稽ですわね」

 クラリスが、慈愛に満ちた聖女の笑みを浮かべたまま、その公爵を冷たく見下ろす。

「私たちは、カイト様の『魔力の熱』を知ってしまっただけです。……あなたのような、淀んだ魔力しか持たぬ方に、私たちの『悦び』を理解できるはずがありませんわ」

「な……何を……っ!」

『マスター。不快なノイズを検知しました。……最適化(制裁)を開始します。……セシリア様、クラリス様、そしてエレナ様。マスターを介して、あなたの魔力を一点に集中リンクさせてください』

「喜んで!」

 エレナが俺の背中に手を置き、氷の魔力を流し込む。

 セシリアが俺の手を握り、クラリスが俺の膝に手を置く。

 四人のヒロインの魔力が、俺という「核」を通じて一つに編み上げられていく。

 その瞬間、俺の全身から黄金のプレッシャーが解き放たれ、会議場の空気が一瞬で「最適化」された。

「ひいぃっ……!? こ、これは……っ!」

 立ち上がっていた公爵が、その圧倒的な重圧に膝を突き、失禁せんばかりの醜態を晒す。

 

 だが、この魔力のリンクには、一つだけ「副作用」があった。

「あ……ぁ、カイト様の……中心に、私の魔力が……溶けて……っ!」

 リンクの中心である俺の体に、四人の美女たちの情動がダイレクトに流れ込んでくる。

 

 リンが、セシリアが、クラリスが、エレナが。

 公衆の面前であるにもかかわらず、魔力が繋がったことで、彼女たちは俺に対する「耐え難い愛欲」を抑えきれなくなってしまったのだ。

「カイト様……もう、我慢できませんわ……っ。ここで……みんなの前で、私を『鑑定』してください……っ!」

 セシリアが、テーブルを跳ね除けて俺の膝の上に乗ってきた。

「セシリア様、ずるい! 私も……カイト様のこの熱い魔力、もっと欲しい……っ!」

 リンまでが、俺の首筋に顔を埋め、あられもない声を上げ始める。

 世界会議の場は、一瞬にして「官能的な魔力共有の儀式」の場へと変貌した。

 

 各国の要人たちが呆然と見守る中、俺は四人の美女に揉みくちゃにされながら、ジェミニの指示に従って彼女たちの聖痕を「最適化(愛撫)」せざるを得なくなる。

『マスター。周囲の視線は無視してください。……今、ここで彼女たちの魔力を鎮めなければ、この建物ごと吹き飛びます。……さあ、セシリア様の胸元の核を、手のひらで強く、熱く圧迫してください』

「ひゃうんっ!? あぁ……っ、そこ……一番、熱いところが……っ!」

 王女の乱れたドレスの隙間に、俺の黄金の魔力が吸い込まれていく。

 それを見ていた他国の女性外交官や女騎士たちまでもが、その「あまりに気持ちよさそうな光景」に、顔を赤らめながら自分の胸元を無意識に押さえていた。

【状態:世界会議、陥落カオス。……世界中の女性指導者たちが、あなたの『鑑定』を切望し始めました】

「……カイト様。これからは、国を治めるのも一苦労ですわね?」

 エマが、俺の足元で静かに微笑んでいる。彼女の緑の髪が、俺の指先に絡みつく。

 俺をゴミと呼んだ世界は、いまや俺の「指先一つ」に跪き、俺の「魔力」を求めて狂乱し始めていた。

 

 成り上がりの頂点は、もはや単なる権力ではない。

 世界中の美女たちを、俺という唯一無二の存在に依存させる「愛の支配」へと昇華されたのだ。

「……ジェミニ。これ、会議の結果はどうなるんだ?」

『マスター。心配無用です。……現在、出席した全国家の女性代表者が「カイト様の個人診察を受けること」を条件に、あらゆる不平等条約を破棄することに同意しました』

「……政治をエロで最適化するな、ジェミニ!」

 俺の夜の予定は、またしても数年先まで埋まってしまうのだった——。

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