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27話 落ちこぼれ記者と恐怖の連鎖《ホラーチェイン》

舞子の父親は多量の出血をしたが悲鳴をあげない。そんな異常な光景を見た飯田庵佐と白松。そして舞子の父親をそんな状態にした巨漢はサングラスを外した途端正気に戻り、部屋には誰の声でもない悲鳴が響いた。

 白松さんは看護師を呼びに行き、この病室から舞子ちゃんのお父さんはすぐに運ばれて行った。


舞子ちゃんのお父さんは巨漢のハグによって胸や背中にダメージが多く入っている思い込んでいた。紺色のパツンパツンのスーツを着ている巨漢に抱かれればそうなることは間違いない。


ただ驚くべきことに一番ダメージを受けていたのは両目だったらしい。失明寸前のダメージが入っていたみたいだが、なんとか視力が0.9程度の減少で済んだみたいだった。


身体にもそれなりのダメージが入っていたもののどれも重度の骨折などではないみたいで、出血量にしてはだったらしい。


その事実を知ったのは僕が病院を出て数十日立った頃。


―――――――――

「あれやばいですよ。巨漢の人を唆した僕の責任です。」

「飯田、まあ確かにそうかも知れないけど。あれは正直おかしかったぞ、あの巨漢の状態。」

舞子ちゃんのお父さんは看護師たちに連れられていき、巨漢の男は警察に連れられて行った。


あんなに多量の血を流していて、悲鳴ひとつ聞こえなかったのは確かに現実だった。


そして巨漢のサングラスを外した時に聞こえたあの悲鳴も。


「やっぱこれおかしいぞ。飯田、後あの女の子は誰なんだよ。」

この病室にいるのは僕と白松さん、そして眠っている舞子ちゃんの三人。


「これはさっきの血を出してた人の娘さんです。実は殺されそうになってて・・・」

僕は病院に来てからのことを全て話した。異世界についてのことも話したが、白松さんは半信半疑で聞いていた。たださっきのサングラスの現象が心に残っていたのか、少し信じている側に傾いているようだった。


「・・・お前骨折してんのか。じゃあこの箱マジで邪魔?」

「はい、痛いです。」

「ごめんごめん。」

僕のそばで箱に手を乗せながら話を聞いていた白松さんは箱を反対側のベッドに投げつけた。


「・・・まあ難しいな。あいつのスマホも警察に取られたからな。とりあえずあの音声は録音できたからお前が犯人じゃないことはわかったけど、その人形にする男は本当かわかんないな。」

「・・・あのグラサンなんだったんですか。


「あれ外した瞬間正気に戻ったみたいだしな。とりあえず今はあのコラム書くことしかないぞ。ラーメン食いながら書け。俺時間あるからサポートするよ。小山にも伝えとく。」


「ありがとうございます。」

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