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22話 落ちこぼれ記者と家族を人形にされた人《ドールファミリーヒューマン》

刑務所にいた人を人形にする男によって舞子の母は人形になった。後少しで完全に人形になり死んでしまう。しかし、その男は脱獄してしまった。どうなるんだ!?

「脱獄ですか!!??」

「飯田くん、何でそこに!」

 僕は驚きのあまり口から声が漏れ出てしまった。だが、その衝撃はあまりにも大きかったため僕は自分を責めようとは思わなかった。驚くのもしょうがない!!

「・・・あの、ここにお金落としちゃったみたいでパーカーに入ってた千円が。なんか買おうかなーって思って。」

「ああ、そうなのか。大丈夫かい?」


そんな優しい言葉をかけた舞子ちゃんのお父さん。悪人であることには間違いないが、怪我している僕を気遣ってベッドに戻してくれた。


僕も成人男性なのでそれなりに重いと思うが、さすが警察官という肉体で軽々と持ち上げた。

舞子ちゃんの手を握ることで嘘か本当かを見破れるから、できればずっと手を握っておきたかったが、会話を録音しているという情報が聞けたし、これ以上握ると罪悪感が芽生える気もするのでこれでよかったと思う。


「ありがとうございます。でも脱獄ってやばくないですか!?」

 椅子に座った彼は、柄にも合わず苦虫を噛み潰したような顔をした。

「本当にそうなんだよ!!やばいってもんじゃないよ!」

普通の脱獄犯ならまだしも、人を人形にする力を持っている男。尚更危険。

「でも、そんな情報ないですよ?脱獄犯なら指名手配かければ良くないですか?」

僕がそんな質問をかけると、そんな単純なことじゃない、と言いたげな顔をしている。

「・・・そんな単純な話じゃないんだよ!人形にする男だよ?確かに普通の脱獄犯だと言って捕まえればいいかも知れない。でも置いてあった手紙を読んだらそんなことできなかったんだよ!」

「置いてあった手紙、ですか?」

彼は立ち上がり、僕の方にスマホを差し出した。


 そこには脱獄犯が残した手紙の写真が映し出されている。

「・・・"俺を探すのはいいが、指名手配をかける、被害者家族や警察が情報を警察外部に漏らせばまた被害者をどんどん増やす"、酷いですね。」

バァン!

「本当に酷いよ!!」

高そうなスーツを床に投げつけた。本当に仕事辛いんだろうなあ。舞子ちゃんたちを傷つけた理由にはならないけど、少し同情してしまう。


「犯人の名前は西岡蓮明。聞いたことないでしょ?本当に情報統制するのもきついんだよ!」

また苦しそうな顔を浮かべている。むしろやりすぎてこっちが本当の顔に思えなくもない。

でも確かにそんな名前を聞いたことがない。被害者の人もちゃんと言わないように徹底していたんだな。


「・・・ということは新しい被害者はいないんですか?」

「いないよ。でももう見つけないとやばいんだって。被害者家族の人たちも早く捕まえろってうるさいし。」


ドンッ!!


 大きな音を立てて大男が病室に入ってくる。舞子ちゃんのお父さんと向かい合っているが、お父さんも割と大きい方なのに、大男は頭が一つ分大きい。


大男はおもむろに僕の方を向いた。ゆっくりと。これから何が起こるかわからないけど、碌なもんじゃないだろうな。


「飯田くん。君の知っていること全てを吐きなさい。彼が何をするかはわからないけど、動き出す前にしゃべったほうがいいよ。」


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