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プロローグ1 厨二病落ちこぼれ記者・飯田庵佐と言う男

プロローグ1。飯田庵佐という男はどうして厨二病になったのか。

「行きたくないけど今日アルスの新作発売日だから行くしかねーよな・・・なんで普通の出版社じゃなく新聞局を選んだんだ、僕は。。。」


飯田庵佐、28歳。正直なところ僕はこの場所(新聞局)来る人間じゃなかった。太輪新聞という僕ですら名前の知っている新聞社に就職したが正直新聞なんて読まない。それにいつも本捲ることはあっても大抵ラノベしか読まなかった。それに小学校まではラノベ読んだことなかった。小学校の朝読書。あのコーナーまで僕は本なんて微塵も興味がなかった。だが僕は学校随一の優等生の隣の席に座っていたことに加えて教卓前の特等席だった。そんな状況で本を読まないなんて選択肢はない。

隣の優等生くんは頭いいオーラを先生に浴びせるために毎日のようにテレビに出ているコメンテーターの本を読んでいた。そんな彼のアピールにまんまと引っかかり難しい問題を彼に当てるせいで隣の席の僕はずっとその次に問題を当てられ続けた。僕が向いていない新聞局に入ったのはある程度の頭があるから。その頭を作り上げたのは隣の席のあいつと言ってもいいだろう。当てられ続けるせいで庵佐のアンサーという駄洒落で笑いをとれたのはいい経験だったが。


 朝読書に話を戻す。僕は優等生のアピールのせいで当てられいることに気づいた。僕はどうすれば問題が当てられないか手が悴む冬の季節に考え始めた。漫画を読めばいいと言う子供ながらの発想もあったが別に僕が怒られて白い目を浴びるだけで問題は変わらずに当てられ続ける。僕は当てられ続けたことでついた頭を使ってあることを思いついた。


先生の注意を僕に移すこと。僕は必死に意識の高い本よりも注意を引ける本は何かを考えた。考えた末にたどり着いたのは


"エッチな表紙の本"


だった。やはり3大欲求に頼るしかない。早速本屋に向かってエッチな表紙で中身は小説の本を探した。高いところに届かないがエッチな本をください!と言う勇気はあの頃の僕にはなかった。

前を見ずに歩いていると僕は本を抱えた男性とぶつかってしまった。その時に男性が落とした本に僕は心を奪われた。ぶつかったことに謝りながらも僕は、今しかない!と思い同じ本を取ってもらった。


"アルスちゃんのスライムと共同生活異世界転移記!!"

スライムを胸に挟みながら金髪の可愛い女の子が大きな目でこちらを向いている表紙のこの本。そのおかげで当てられることは滅多になくなったけれどそれに影響を与えたのは僕の人生。僕を厨二病の道へと進ませることになったからだ。



 そしてこの本がなければこれから巻き込まれる事件に関わることもなかっただろう。

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