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多田氷雨の作品集

新月の夜に、貴女を食す。

作者: 多田氷雨


月が眠る新月の夜。

私は貴女を求める。

私の全身が貴女を欲す。

私の半身が…貴女の身体を食したがる。


闇夜に姿を隠しながら。

暗闇の中…私は貴女の肌に触れる。

夢と現実のあわいを彷徨う貴女。

貴女は私を拒むように…触れる私の手を払う。

怖がるような表情で。

どこか、求めるような表情で。


私は構わず、指先で貴女の肌をなぞる。

つるりとした貴女の肌をなぞる。

嫌と言いながら。

貴女は私の首の後ろに腕を回す。


貴女の肌をなぞりながら。

貴女の唇に口づけする。

触れるように。

吸いつくように。

貴女のやわらかな唇にキスする。


貴女は私の肌をなぞりながら。

私の唇に、熱く口づけする。

そこに、私を拒む貴女は居ない。

もっともっとと、私の敏感なトコロを擽る。


月が眠る新月の夜。

私は美しい貴女を求める。

私の全身が貴女の体温を欲す。

私の半身が…貴女の快楽を食したがる。


淫らに揺れる闇の向こう。

私は貴女の体内に飛び込む。


貴女の全てを…食す。



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