8,合流
やばいやばい、急いで戻らないとー!
私は冗談抜きの全力疾走をする。
周りの景色が変わり変わって行くのが見ていてわかる。
そして、10分もしないうちに洞窟の入口についくことができた。
「あ!いたー!おねーちゃーーーん!」
そう叫びながら黒ちゃんが突撃してきた。
「ぐふぅ…ナイス突撃…黒ちゃん…ドサッ…」
とまぁこんな感じのエンジョイな再開をしたのだ。
「というかよくここがわかったね黒ちゃん?」
そう私が聞くと、は?見たいな顔をされてしまった
なんでそんな顔を?と疑問を浮かべていると
「はぁ、チャット送ってくれたでしょ?だからチュートリアル終わってからすぐにこっちまで来たってこと。」
なるほど、そういえばチャットを送っておいたね。
あ!そうだ、私がさっき手に入れた装備なんかあげよ!
けど装備の制限もあるし、剣は無理だよね…
てか私が純悪ってなんなの!?ワケガワカラナイヨ…
まぁ、あげられるのはペンダントぐらいになっちゃうのかな?
他のは魔法使いしか無理だろうなぁ…
得に魔導書とかもう魔法使いしかつかえないでしょ…
まぁあげると決めたらあげないとね
「黒ちゃん黒ちゃん」
私は黒ちゃんのトントンと肩を叩き
「ん?なに?」
「これあげる」
ペンダントを黒ちゃんの手に載せてあげる。
「ん?なにこれ」
「ペンダントだよ?なんかさっき洞窟行ったときに宝箱から出てきたんだよね〜」
「え、もらえないよそんなの!?」
「いや、これは黒ちゃんにつけておいてほしいかな?運の上昇だけだし…多分似合うと思うんだよね」
黒ちゃんは少し悩んだ素振りを見せたあとうーんと少し唸ったあと
「わかったよ」
そう言って私のペンダントを受け取ってくれた。
そのペンダントをつけた黒ちゃんはその外見の綺麗さや髪の黒さと噛み合って途轍もないほど美しく見えた。
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黒ちゃんとも合流できたところだし、黒ちゃんがどこのステージに行きたいのかを確認しておこう。
「黒ちゃんはどのステージに行きたいんだっけ?」
「ん?私?私は…うーん…」
そうして少しうなり考え、考えがまとまったらしい
「私はもうマップを変えて進んでいきたいかなぁ…?おねーちゃんはもう終わらせたんでしょ?」
「そうだねー、私はちょっとレベルも上がったし…」
なら丁度いいじゃんと黒ちゃんはいった。
「おねーちゃんはどこか行きたいマップとかあったりする?」
「いや、私はないかなぁ…このゲームについてそんなに事前情報持ってないし…」
「私のいきたいマップに行ってもいい?おねーちゃん」
ふ、私が黒ちゃんのお願いを断るとでも?
否!いないないな!と、言うわけで全肯定。
「いいよいいよ黒ちゃんの行きたいところだったらどこでも行ってあげるから!!」