悪役令嬢とやらは、全て嘘だと宣言する

「言ったでしょう？全て嘘、なのだと」



シャルロッテ・フォン・グリムは、ある真夜中、自身の前世を思い出す。加えて、「シャルロッテ」が悪役令嬢なこと、死刑ルートがバッチリ存在することも、思い出した。
激しく絶望した彼女は、初めは大泣きするがーーー。




壮大な嘘をつこう。
シナリオをひっくり返し、この世界と、この人生を丸っ切り変えてしまうような、嘘を始めよう。

年月が経ち、分かっていた婚約破棄を受けて、「シャルロッテ」は本格的に動き出す。
全ては、「シャルロッテ」の運命を変えるために。