第2回「下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ」大賞 への投稿作品
聖女が突然やってきた
ピンポーン♪ 扉を開けたら、聖女が立っていた。
聖女が、突然やって来た。かと思ったら、居なかった。
振り向いたら、奥の部屋の仏壇に向かって、祈っていた。
その日から、聖女は、3食昼寝付きで、来る日も来る日も、ひたすら祈っているだけだった。
下着の洗濯にムフッっと思ったのは、初回ダケだった。
聖女は、『来る日を間違えた』とは言えず、ひたすら祈った。
いつしか、その日が来ないことを祈っていた聖女だった。
その日
ピンポーン♪ 扉を開けたら、見知らぬ聖女が立っていた。