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意味がわかると怖い話③「ラブレター」

作者: タカ・ノゾミ

自作の意味怖シリーズその3 「ラブレター」です。


あなたは真相にたどり着けるでしょうか?


解答は次回の後書き欄で。




さあ、レッツ推理!!

俺の下駄箱に手紙が入っていた。

読んでみるとラブレターだった。




田中君へ


お久しぶりです。

以前、同じクラスだった山田A子です。

名前を聞いて思い出してくれましたか?

私、気絶しそうな程あなたが好きです。

どうか反対しないでください。

田中君のなに気ない言動ひとつひとつに

ときめく私を許してください。

あなたのやさしさも笑顔もすごく好きです。

私の想いは、本気なんです!

放課後、屋上でお会いしたいです。来てください。待っています。




え?山田A子?

小学生の頃、同じクラスだった凄くキレイな女子だ。

素直に好きだと言えずにいじめていたこともあったが、俺も昔からA子が好きだった。まさか両想いだったなんて!


俺は嬉しさのあまり友達にラブレターを見せた。

「行かない方がいい」と言われたが、どうせ嫉妬だ。


放課後、俺は屋上へ向かった。

友達が「本当の意味に気付け!横じゃないんだ!」とか

訳の分からないことを言っていたが、無視無視。

今回はここまでになります。


楽しんでいただけたでしょうか?




さて、ここからは前回の解答になります。




意味がわかると怖い話②「仙人の住む山」を読んでいない人は、まずそちらを読むことをお勧めします。




以下は「仙人の住む山」の解答、つまりネタバレになります。






よろしいですか?






解答


高橋を暴行したり妹を殺したりしたのは加藤ではなく、山に住む多数の人間。


加藤が「わしが仙人なのではなく、わしと仙人が住んでいる」と言っていることから、加藤以外に山に住む者がいるということ。そして最後に『加藤の「仙人」という言葉。一番最初のイントネーションだけが違うことが何よりも気になった。』という一文がある。つまり加藤が発した言葉の内、「わしが仙人なのではなく」の仙人だけその他と発音が違ったということ。

文脈から考えて、最初の仙人だけが本当に『仙人』の意味。その後の仙人は『千人(1000人)』の意味で使われている。

加藤は一連の事件を自分以外でこの山に住む1000人の中の誰かがやったことだと気付き忠告しているが高橋はそれに気付かず挑発してしまい、怒った1000人から暴行を受けてしまったのだ。


最初は『1000人』の意味になる部分を『せんにん』という表記にしようかと迷いましたが、ちょっと簡単になりすぎる気がしたため全て『仙人』という表記にしました。結果、ゴチャゴチャして分かりにくくなってしまったと反省しています。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


よろしければ、また次回もお付き合いください。

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