第9話【Status】
人一人をどんな人かを判断し表現するにはここでは余白が少な過ぎる
「さてとじゃあステータスについて語ろうか」
「ステータス?」
「そう、 ステータスって言うのはその人がどの位凄いのかって言う指標ね」
「指標?」
「例えば私のステータスはこの位」
そう言うと天使の前に青白い半透明の板が現れた。
板にはこの様に記述されていた。
NAME:天使
HP:C
MP:C
STR:C
ATK:C
VIT:C
DFT:C
INT:C
MND:C
DEX:C
AGI:B
LUK:B
APP:A
WIL:C
KRM:G
「何コレ?」
「これが私のステータスね」
「・・・・・良く分かんないよ、 説明してよ」
「しょうがないなぁ・・・まずNAMEは名前ね
HPは体力、 MPは魔力、 STRは力、 ATKは攻撃力」
「力と攻撃力って違うの?」
「全然違うな、 攻撃に使う力と普通の力は分けて考えるべきだ」
「デッドは物知りだなぁ」
「続けるわねVITは生命力、 体力は尽きたら死ぬ、 体力に密接に関係する項目ね
DFTは防御力、 INTは知力、 MNDは精神力、 DEXは器用さ
AGIは素早さ、 LUKは運」
「運って表せるの?」
「運も実力の内ね、 APPは容姿の美しさ、 WILは意志の強さ、 KRMは善悪」
「うーん容姿の美しさって人それぞれの指標じゃないの? 測れるの?」
「まぁ美人は一般的な美人とかそういう事ね
因みにSが一番すごくてA,B,C,D,E,Fと順に駄目になる」
「KRMはGってなっているけどFより下って事?」
「KRMは良い人はG、 普通はN、 悪人はEって言う事」
「へぇ・・・」
「これとは別にスキル欄も有るけどまぁ今回は見せなくて良いでしょ」
「僕のステータスはどんな感じ?」
「うん? 確認出来ない?」
首を傾げる天使。
「如何やって見るの?」
「こうやってこう」
天使がステータスの出し方を教える。
「こう?」
「こうね」
「こうかな」
ぶぉんとステータスが出た。
NAME:ロダン
HP:B
MP:S
STR:E
ATK:E
VIT:C
DFT:D
INT:S
MND:S
DEX:A
AGI:B
LUK:S
APP:A
WIL:∞
KRM:U
「意志の強さ∞って何? 善悪Uって何?」
「まぁ・・・そうだなぁ・・・
お前のこれまでの人生を振り返れば妥当じゃないか?」
「妥当なの!? これまで僕はどんな人生を送って来たの!?」