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Re:incarnation  作者: Mr.後困る
Chapter4:Enlightenment
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第74話【Shattered Axe】

一気に下がる

熊と戦闘になったモルガナ。

普通の熊相手ならば斧を持てば勝てる?

否、 この熊は人間を見ても襲い掛かる猛者である。

通常の熊では無いし、 通常の熊でも斧を持った程度では人間に勝ち目は無い。

しかしモルガナは普通の人間では無い。


スキルも有る上にソク家に伝わるソク家戦斧術と

コウ家に伝わるコウ流格闘術を習得しているのだ。


何故コウ家の技も使えるのか、 彼女の恩師ヒラマサ・ホソヌメは

コウ家の分家であり、 コウ家の技も使えるのだ。

そもそもコウ流格闘術は秘伝では無いので学ぼうと思えば学べるのだ。


「おぉおおおおおおおおおおりゃああああああああああ!!

ソク家戦斧術、 一の形【長石】!!」


斧で熊の頭を唐竹割にするモルガナ。

長石は相手の頭を割る様な単調だが強力な基本技である。

と言うか頭に斧が来れば普通に死ぬ。

実質必殺技である、 だがしかし!!


「なっ、 なにぃ・・・」


モルガナは困惑した声を上げる。

熊を屠り去った威力は予想通り、 いや予想以上の破壊力だった。

その予想以上の破壊力が斧に伝わり、 哀れ斧は木っ端微塵になってしまった。


「な、 何という事だ・・・ジル兄様、 もっと良い斧を・・・

いや私の力に耐えられなかったのか・・・ならば仕方ない・・・」


モルガナの持つスキル【狂戦士】によるブーストに耐えられなかったのだろうか・・・

何れにせよ武器の喪失は困った。

モルガナは倒れた熊を見た。


「・・・・・コウ流格闘術一の型【鰹】」


死んだ熊の腹に一発御見舞いする。

鰹は言うならば正拳突き、 拳の握り方に特徴が有るのだが今は置いておこう。

しかしモルガナの顔は暗い。


「うぅむ・・・素手だとやはり辛いか・・・獣を狩るには武器が必要なのか・・・?」


素手で獣と渡り合うのは無謀なのだろうか?

否、 この時モルガナのスキル【狂戦士】によるマイナス補正が入った。

狂戦士は感情が高ぶりが増せば増すほど強くなるスキル。

逆に今の落ち着き過ぎた状態ではマイナス補正が入る。

つまりテンションを挙げれば勝てるのだがそれに彼女が気が付くかどうか・・・


「・・・・・さて・・・如何しようか」


熊の死体を見て呟くモルガナ。

焼いて食べようにも火を起こす方法が無い。


「そのまま食べるか・・・」


熊の死体に齧りつくモルガナ。

毛が邪魔である。

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