第55話【Mansion】
テンションが高い人
「御礼と言っても何をくれるの?」
「お金とか」
「お金は沢山有ります」
「いや貰えるのなら貰おうよロダン」
「いやもう沢山有るじゃない花子」
「有って困る物じゃないよ」
「うーん・・・でも魅力を感じない・・・」
ロダン達とカリエが問答をしているとカリエの従者達もやって来た。
「あ、 ベルーズ、 彼等に御礼をしようとしてるんだけど固辞されてる
如何すれば良いんだろう」
「そうですね・・・・・・・・・・しかたが有りません、 脱ぎます」
「あ、 そういうの良いから」
「(´・ω・`)」
ベルーズの脱衣を止めるカリエ。
「ほらロダン、 困っていらっしゃるじゃない、 ここは大人しくお礼に
何か受け取るのが良いと思うよ?」
「そうですかね・・・」
渋々カリエの申し入れを受け入れるロダンだった。
ロダンと花子はカリエ達に連れられて男爵邸にやって来た。
夜遅くの帰宅だった為、 男爵は非常に狼狽していた。
「カリエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!
よく帰って来たなああああああああああああああああああああああああ!!」
滂沱の涙を流しながらカリエを抱きしめる男爵。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!」
「お父様・・・落ち着いて・・・」
「ん、 君は誰だ?」
ロダンと花子を見る男爵。
「あ、 彼等は命の恩人で」
「命の恩人!! ありがとおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ロダンと花子を抱きしめる男爵。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん!!」
「・・・貴方の父君はその・・・素面ですか?」
「いや、 心配性なのよ・・・お母様が早くに亡くなって一人娘の私だから・・・」
「今日は宴にしよう!!」
立ち上がる男爵。
「いや、 そういうのは良いですから」
「そうかだが娘の命の恩人、 今日は遅いから泊って行きなさい」
「え、 えぇ・・・」
「私が手料理を作ろう!!」
「は、 はぁ・・・」
ロダンもテンションが高い男爵には流石に及び腰である。
「旦那様料理はコックが・・・」
「・・・・・そうか・・・私の手料理食べたく無いのか・・・」
しょんぼりする男爵。
「い、 いや頂きますよ!! 良いでしょロダン」
「え、 は、 はい・・・」
花子が気を効かせた。