表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Re:incarnation  作者: Mr.後困る
Chapter3:Forest fever
57/367

第49話【Zombie】

うじゃうじゃ

ゾンビ、 魔王の最下級の僕で緩慢だが

頑強で胴体に攻撃した程度では動きは止まらず手足に2,3本を切り落としても動き続ける。

コストパフォーマンスはアンデッドの中でも良いとされる。

防腐処理を施しておらず作成後数時間、 或は数日持てば良いとされる。

そんなゾンビは魔王の手下として厄介と言われる、 その理由は・・・


「あぁ!! 寄って来た!!」


馬を走らせながら森の中を逃げるカリエ達。

ゾンビが厄介と言われる理由は単純明快、 一度出ると数が多いのだ

一匹見かけたら百匹居ると揶揄される程に。


「クッソ!!」


次々と馬上から矢を打ち続けるカリエ。

しかし焼石に水である、 従者達も矢を撃つが、 矢よりもゾンビの数が多いのだ。


「カリエ様!! 前!!」

「っ!!」


ゾンビが前にも出て来た、 緩慢なゾンビだが数だけは異常に多いのだ。

恐らく回り込まれていたのだろう。


「何でこんな所にゾンビが!!」


前述した通り、 ゾンビは日持ちがしないアンデッドである。

安価とは言え無駄になる為、 魔王が必要な都度に造り出し送り出す。

その為、 魔王が何かしらの行動を取らない限りこんなにゾンビが居る訳は無いのだ。


「件のヒーラー・・・馬鹿な!!」


そう叫びながら馬を走らせるカリエ。

噂になっているとは言えここで魔王が動くか!?

そう思っている。


「カリエ様!! 前!!」

「え?」


馬の前にゾンビ!! 弓を射る!! 外れた!!


「迂闊・・・!!」


ゾンビと馬が激突、 投げ出されるカリエ、 そして飛ぶ意識・・・





「ん?」


遠くで今日も冒険者達の傷を癒しているロダン。

とは言え何処にも怪我人が見当たらず野宿をしている。


「如何したの・・・また誰か怪我をしたの?」


花子は起きて周囲を警戒していた。

ロダンはそう言う事は無頓着なのだ。


「うん、 怪我人を見つけたよ」

「こうやって怪我人を治すのは良い事だと思うけど・・・

何時までこんな事を続けるの?」

「うーん、 良い人が見つかるまで!!」

「はぁ・・・」


無邪気なロダンの顔に項垂れる花子。


「疲れたの? 休んでく?」

「いや、 君一人だけじゃボロボロになるでしょ、 私も付いて行くよ」

「疲れたなら無理しなくても」

「無理をしているのは君の方だよ・・・」

「???」


首を傾げるロダン。


「首を傾げても駄目」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ