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Re:incarnation  作者: Mr.後困る
Chapter2:Light of life
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幕間【イチジクの顔の失墜】

オーギュスト王国では料亭で内密の話をするのが一般的だとされているが

時代錯誤との声も有る

オーギュスト王国の料亭にて上座に座るソロに対して土下座をする三人。

イチジクの顔の剣聖の山田、 聖堂騎士の福島、 魔法剣士の京子である。


「困りますねぇ山田さん、 貴方がこんな人物だったなんて」


そう言って新聞を放るソロ。

そこにはイチジクの顔の規律違反の事が書いてあった。


「い、 いや・・・彼女は我々に付いていく実力が無かったんです!!

これは仕方のない事なんです!!」

「山田さん、 私が言っているのはそう言う事じゃないんですよ

私はイチジクの顔は3人パーティと聞いていた、 しかし実際は4人パーティじゃないですか

貴方は私に偽りを吐いたのです、 その時点で私と共に歩む価値はない」

「価値なら有ります!!」


山田は叫んだ。


「いや、 無いですよ

私は嘘を吐くような人間と共に戦う程無謀な人間ではない」

「私は強い!!」

「だから何ですか? 幾ら強くても信用できない人間と戦えませんよ」


ソロは立ち上がる。


「お、 御待ちを!! 貴方とパーティが組めないと我々は生活に困るのです!!」

「どういう事ですか?」

「ギルドから活動禁止の通達が有りました!! このままでは我々は生活が出来ません!!」

「貴方達の装備を売れば良いのでは? 当面の生活には困らないでしょう」

「それでは冒険者としての活動が出来なくなる!!」

「私の知った事では無いですね、 第一、 何故貴方は嘘を吐いたのですか?

4人でも3人でも一緒でしょうに」

「い、 いや、 それだと貴方を加えて5人パーティになります!!」

「だから?」


ソロが怒気を含んで言い放つ、 山田は気が付かずに言葉を続ける。


「5は不吉な数字です!!」

「私は五男坊なんだがそれには如何思う?」


山田は失言だったと口を押さえるがもう遅い、 ソロは帰ろうとする。


「っ!!」


山田は自分に価値が無いと判断されて激昂したのか剣を抜いてソロに襲い掛かる。

ソロは振り返って山田を殴り飛ばす。


「や、 山田!!」

「こ、 これが勇者の力!!・・・凄い・・・」


福島と京子が叫びを上げた。


「・・・・・」


軽く溜息を吐いてソロは立ち去った。

その後、 イチジクの顔は勇者に対して剣を抜いたとしてギルド内から除名されてしまった。

流石にギルド内も庇い切れなかったのだろう、 何とも哀れな人々だろうか。

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