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Re:incarnation  作者: Mr.後困る
Chapter2:Light of life
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第40話【Consciousness confirmation】

もしもし!!聞こえますか!?

ダンジョンの中を罠にかかって怪我した所を治しながら全力疾走するロダン。


「大変だ!! 死にそうになっている!!」

「だからさっきから怪我人何処だよ!!」

「この何階か下!!」

「何でそんな所の怪我人を感知出来るんだお前は!!」

「何か出来た!! って危ない!! ヒール!!」


ロダンが叫ぶ。


「よし!! 少し持ち直した!! 急ごう!!」

「え? おい? 今何した?」


デッドの問いを無視してロダンの全力疾走が再開された。

途中ヒールと叫びながらロダンは走り続けた。

そして・・・


「大丈夫ですか!?」


五階程下った所に怪我をした若い女性が倒れていた。

姿身形からすると如何やら盗賊の様だ。

盗賊と言っても盗人では無く斥候や罠の解除等を行う探索者の一形態である。

女性はロダンを見ると驚いた顔をした。


「え、 あ」

「しっかり!! 僕が見えてますか!? 指が何本に見えます!? 生きていますか!?

大丈夫ですか?! ちょっと怪我をした所を見せて下さい!!」

「え、 いや、 何」


戸惑う女性の意見を無視して怪我をした所を見る。

下腹部に穴の様な傷が有った。


「これは酷い・・・直ぐに治しますね!!」

「え、 君、 誰」


軟膏やらなにやらを塗った後に包帯を巻く、 そして包帯が輝き完全に傷が消えた。


「嘘・・・何が起きているの? 傷が・・・消えた?」

「大丈夫ですか!? 痛みは有りませんか!? うずきは!? 倦怠感は!?

何か気分が悪かったりしていませんか!? ちゃんと物が見えています!?

ここが何処だか分かりますか!? 自分の事を思い出せます!?

呼吸は辛くないですか!? 食欲は有りますか!?

目がちかちかしませんか!? これ何本に見えますか!?」


指を出して確認を促すロダン。


「え・・・あ、 大丈夫、 ちゃんと見えてる・・・よ?

君は? あ、 ちょっと待って、 一旦ここから離れよう危ないから」


女性は冷静にここから離れる事を提案した。


「分かりました、 じゃあ行きましょうか、 立てますか?」

「うん、 大丈夫・・・」


女性は立とうとしたがよろけた、 しかし直ぐにロダンが支えたので転ぶ事は無かった。


「あ、 ありがとう・・・とりあえず上の階に移動しよう、 ここは危険よ」

「はい」


女性がおぼつかないながらも歩き始めた。


「大丈夫ですか?」

「うん・・・大丈夫」

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