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Re:incarnation  作者: Mr.後困る
Chapter8:Reunion
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幕間【クラウン公国での話し合い(前編)】

信頼の距離

クラウン公国の王冠城の中庭に集まっているクラウン公国の勇者パーティ3組と

クラウン公国の実質的指導者で有る大公クラウン・ド・レリエール。

まだまだ30代後半で精力的な大公である。


「大公閣下、 態々中庭での会談ありがとうございますー」


【レストラン・スリム】の面々は太っているのでも城の中に入るのも一苦労なのだ。


「いや、 君達は良く働いているよ」


大公クラウンが笑いかける。


「働いているのは俺達だ・・・」

「「しっ!!」」


スリム公爵の付き人として就職した山田がぼやき、 福島と京子が制する。


「おや、 新しい付き人かい公爵?」

「中々優秀なので雇っています」

「そうか、 【栄光の冠】と【遥かなる理想郷】の君達も良く来たね」


勇者パーティ【栄光の冠】【遥かなる理想郷】のメンバーも頭を下げる。

【レストラン・スリム】の面々よりもクラウンとの距離が遠い。


「オーウェン」

「はっ!!」


【遥かなる理想郷】のリーダー、 オーウェン子爵が畏まる。

歳の頃はクラウンと同年代だが焦燥しており見た目は年老いている印象を受ける。


「君の息子は、 やはり戻るつもりはないのか?」

「はい・・・説得をしましたが

パーティに入れた犯罪者の免罪の代わりに

オーギュストに仕えているらしく・・・」

「そうか、 残念だな、 君よりも弱いが彼は優秀だった

娘からの受けも良かったしな、 娘は如何だ?」

「はい、 お父様、 私は・・・彼が幸せなら身を引きます・・・」


【遥かなる理想郷】の槍使い、 クラウン・ド・ヴァリエールが頭を下げる。


「平民のしかも犯罪者と引き換えに仕える等、 不幸この上無いだろう

私からも何とか説得してみよう」

「ありがとうございます、 お父様・・・」


ヴァリエールがほろろと泣く。


「大公閣下、 その必要は無いでしょう」


スリムが事も無げに言う。


「何故だ?」

「オーウェン子爵の息子さん・・・えーっと」

「シエンだ」


そうオーウェンはシエンの父親である。


「そのシエン君が出て行ったのは貴方の責任では?

子供の管理も出来ないのに子供作らないで頂きたいですよ

今更連れ戻しに行くのは恥知らずだと思いますがねぇ」

「くっ・・・」


言い難い事を言われて悔しがるオーウェン。


「ではスリム公爵、 我々は何をするべきだと思うのか?

代案を出したまえ」

「はい、 大公閣下」

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