第152話【Steak Sandwich】
ステーキは素敵
馬車を止めてステーキハウスの中に入る一同。
二重の扉の向こうには活気の有る街が広がっていた。
「凄い・・・」
「この街は鍛冶で有名な街だからな、 世界中から強い武器を求めて来る者は多いでしょ」
「そうなんだ・・・とりあえず如何する? 御飯食べてく?」
「丁度良いわね、 私お腹空いちゃってー」
「そうしますか、 ロダン様もそれでよろしいですね」
「うん、 別に良いよ」
ステーキハウスの飲食店は当然ながらステーキが中心である。
「ステーキKg8000G・・・7800G・・・色んな店が有るなぁ・・・」
「何でKgで売られてるの? 普通多くても500g位じゃないの?」
ステーキハウスでは良く食べて良く働く事が美徳とされている。
kg以下の食事は間食なのだ。
「あ、 この店とか良いんじゃないの?」
ロダンが指差した先はサンドイッチ屋である。
「サンドイッチ? ステーキが多過ぎるからちょっとなぁって思うけども
ステーキが有名な街でサンドイッチ?」
難色を示すカリエ。
「カリエ、 君の眼は節穴かな? 良く見て見なよ」
「ん-?」
サンドイッチ屋のメニュー、 ステーキサンド1つ1800g!!
「おぉ、 丁度良い!!」
「でしょー、 すみませーん、 ステーキサンド4つくださーい」
「はいよー」
画してステーキサンドをそれぞれ頬張りながら滝の元に向かうロダン一行。
「予想の倍は大きいなぁ・・・このサンドイッチ・・・」
「食べ応えが有って丁度良い・・・もぐもぐ」
ロダンは食べ盛りなのかあっと言う間にステーキサンドを平らげる。
「美味しいけど、 飽きて来る、 せめてピクルスとか味付けして・・・」
「花子、 貴方は分かって無いわね、 肉自体が美味しいから味付けは要らないの」
「そうはいってもねぇ・・・」
そんな事を言っている内に街の奥にある滝の近くにやって来た一同。
ごおおおおおおおお、 と滝の轟音が凄い。
「何だか、 滝の根本に近付くにつれて家が少なくなっているね」
「そりゃあこんな轟音のする所になんか住みたくないでしょ・・・
それで件の鍛冶屋は一体何処に居るんだろう?」
「あれじゃない?」
花子が指差した先には滝の真横にある一見のボロ小屋が有った。
「ここ?」
「え、 ここで合っているの?」
「とりあえず行ってみよう」