第143話【Repechage①】
フギットの突撃に対してハンスは斧で迎え撃つ。
ハンスの斧が罅割れ始める。
「よし、 これで」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ハンスはフギットの頭部を殴った。
「がっ!?」
フギットはバランスを崩して吹っ飛びリングアウトした。
「決着ううううううううううううう!! 激戦を制したのはハンス選手だああああああああ!!」
「はぁ・・・はぁ・・・うおおおおおおおおおおおおおお!!」
ハンスは腕を振り上げる。
「くっ・・・そぉ・・・」
悔しそうにフギットは立ち上がった。
「大丈夫ですかフギットさん!!」
ロダンが駆け寄った。
「良い・・・大丈夫だ・・・・・」
フギットは立ち上がって会場を去ろうとする。
「フギットさん、 何方に・・・」
「まだまだ作り込みが甘かった・・・もっと改良の余地がある・・・
家に帰って作り込む」
「そ、 そうですか・・・」
フギットは会場を立ち去った。
「さて2回戦が終わった所で敗者復活戦です!!
抽選で選ばれた四名でのバトルロイヤルにより準決勝に進む選手が決まります
さぁて一体誰になるんでしょうか!!」
一気にくじ引きを行うゾラ。
「出ました!! ヘツブ!! ポンセー!! ピー!! アーモンド!!
以上四人はリング上に戻って下さい!!」
「おっ、 私か、 じゃあ戻ろうかな」
「気を付けてね」
観客席に居たポンセ―がリング上に戻った。
リングの上には呼ばれたピーとアーモンド。
くつくつと笑いながら腕組みをするヘツブが立っていた。
「敗者復活からの優勝・・・今度こそ勝って見せる!!」
「君、 会場から追い出されたんじゃないのか? てっきりもう帰ったのかと思ったぞ?」
ポンセ―がヘツブに尋ねる。
「ふふふ・・・会場の周りでずっとスタンバってました
敗者復活に望みを賭けようと思いましてね!!」
「そうか!! ではいい試合をしよう!!」
「ええ!! 先程は卑怯にもやられてしまいましたがこのメンバーならば圧勝でしょう!!」
「聞き捨てならねぇぞ」
「そうだそうだ!!」
アーモンドとピーも怒っている。
「今度こそ見せてあげますよ、 私の実力をね!!」
「それは楽しみだ!!」
「それでは試合の始まりです!!」
ゾラが試合開始の合図を出した。