第140話【2nd round 3rd match】
「第二回戦第3試合フィールズ選手VSナリキン選手!!」
わああああああああああ、 と歓声が鳴り響く。
「・・・・・・・・・・」
フィールズはあからさまに困惑した表情を浮かべている。
「どうかしましたか?」
「いや、 君の様な女性と戦うのは気が引ける」
「それは異な事を言う、 二刀流が必ずしも優位とは言い難いじゃないですか」
「うん?」
「私が隻腕なのは気にせずとも結構、 隻腕でも戦術と言う物が」
「いや、 私が言っているのは女性と戦うのは気が進まないんだよ」
「男尊女卑と言う奴ですか?」
「いや、 私はフェミニストだからね」
「御安心を、 貴方がフェミニストだろうが
聖人だろうが赤子だろうが、 この刀で斬り伏せるまでです」
「そうか・・・では却って手を抜くのは失礼と言う事か
じゃあ行くぞ、 フィールズ・ソード・レボリューション!!」
ばっ!! とフィールズの上半身が消えたかと思うと瞬時に
ナリキンが斬られた。
「おぉーっと!? これは新技かっ!? 一体何をしたんだぁ!?」
「フィールズ・ソード・レボリューション
物凄い早い動きで剣を振る事で剣の一撃を飛ばす技さ、 ほらもっと行くよ」
ぶんぶんぶんと音がしながら攻撃される。
ナリキンは咄嗟に回避しながらフィールズの周囲を回り始める。
「凄いな・・・あの人、 良く初見の技に対応出来ている」
「当たり前だ」
カリエの呟きに合いの手を入れるバンメン。
「アイツとは長い付き合いだが初見の相手が大半だった
この程度の見極めを出来ない様では、 アイツは腕所か首を失っていた」
「相当ハードな人生を送って来たんですね」
「まぁ・・・な」
「それではここからの対応策も?」
「当然だろう、 出来なかったらそれこそ命を落としている」
バンメンの言葉に呼応するかのようにナリキンがフィールズに突っ込んだ。
途中身をかがめて斬撃の回避も行う。
「良し!! 行った!!」
「来たな!! フィールズ・ソード・サイクロン!!」
フィールズが突如として回転してナリキンが吹き飛ばされた!!
「くっ・・・まだ・・・」
吹き飛ばされたナリキンが立ち上がろうにも足を斬られてしまい立ち上がれない。
この勝負はフィールズの勝利である。
「くそっ!!」
地面を叩くナリキン。