第135話【1st round 8th match①】
異色の対決
「一回戦第8試合フィールズ選手VSキス選手の試合ですが
今回、 キス選手が予め相談が有り、 この様な形で試合を行う事になりました!!」
会場がざわつく、 リングの横には大量の機械が設置されており
機械には大量のコードが出ており、 リング上の一つの人型に繋がっている。
「まずキス選手は自分では戦いません、 彼女が造り出した
人型兵器【マニュマタ】が戦闘を行います!!
マニュマタは御覧の通り機械でキス選手が機械を通じて手動で動かします!!」
「なるほど、 面白い試みだね」
フィールズはにこやかに笑った。
「機械を相手に戦った事は無かった、 この剣が何処まで通じるか楽しみだ」
マニュマタは鉄色のマネキンの様な姿をしていた。
「一つ聞いておくが、 このマニュマタと言うのは素手で戦うのかい?
武器を持たせなくて良いのかい?」
「それがですね、 マニュマタのパワーが強過ぎて扱える武器を造り出せなかったんですよ」
「ふむ、 なるほど、 パワーが強い・・・つまりパワー型と言う事か
だがパワー型ならハンスで慣れているよ、 さぁ始めようか」
「フィールズ選手の承諾も取れたので試合を開始します!!」
わああああああああああ、 と歓声が響く。
マニュマタが起動し滑らかに歩く。
「人形とは思えないな・・・凄い・・・」
フギットが感嘆の声を挙げる。
同じ技術者としてこれは見過ごせない。
そしてマニュマタが拳を振り上げてフィールズに殴りかかる。
フィールズは剣で防ぎながら回避する。
しかし剣が折れてしまった!!
「なっ・・・こ、 ここまでのパワーだと!?」
「だからパワーが有るって言ったじゃ無いですか」
「ならばフィールズ・ソード・アート!!」
フィールドの華麗なる剣劇、 その剣劇に巻き込まれるマニュマタ。
だが剣が木っ端微塵に砕け散る。
「な、 何だこの硬さは!? まるで傷一つ付いていない!!」
「ミスリル合金で体を作ってあります、 生半可な剣では傷をつける事は不可能ですよ」
前大会優勝者の苦戦に一気にボルテージが上がる会場。
「ふっ・・・仕方ない、 こちらも本命の剣を使おうか
言っておくがこの剣もミスリル製だ、 これで条件は互角!!」
フィールズがもう一本の剣を取り出した、 勝負の行方はまだ分からない!!
