表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Re:incarnation  作者: Mr.後困る
Chapter7:Martial arts competition
165/367

第133話【1st round 7th match】

バンメンは袖から大量に弾を放り投げた。


「コウ流格闘術八の型【権瑞】」


モルガナが足で旋風を起こして弾を全て吹き飛ばす。

権瑞は攻撃よりは牽制や炎等の遠距離攻撃の相殺に使わるので問題は無い。


「まぁこの位は返してくれないと」


跳ね返された弾をポケットから取り出したマントで自分に当たる物だけを弾くバンメン。

弾は地面に落ちると閃光と音を発して弾け飛んだ。


「癇癪弾か・・・」

「その通り、 俺は勇者だけどガチの殴り合いはやりたくないんでねぇ・・・

こう言った小技を多用させて貰う」


そう言ってナイフを投げて来る。

モルガナはナイフを指で止める。


「この程度っ!?」


ぐさり、 とナイフが太ももに刺さるモルガナ。

複数本投げていたのだ。


「ちぃ!!」


モルガナがバンメンに向かって走り出す。

バンメンはモルガナの足元に向かって瓶を投げる。

瓶の液体が地面に飛び散る。


「うわっ!!」


液体に足を取られて滑るモルガナ。

そしてつるつると滑って転がる。


「ちぃ!! ソク家戦斧術五の形【鍾乳】!!」


肘を地面に突き刺して滑るのを止めるモルガナ。

商乳は斧の柄を下に付きだし刺し貫く技、 だが今回は肘で再現した。


「おぉ、 すげぇーな」


感嘆の言葉を吐きながら瓶を次々とモルガナに投げるバンメン。


「っ!!」


バク転して何とか瓶を躱そうとするも幾つか当たるモルガナ。

モルガナの視界が混濁する。


「こ・・・れ・・・は・・・」

「普段は使わない高級な毒薬のオンパレードだ

デバフは基本だろう」

「ふざけ・・・」


足に力が入らないモルガナ。

地面に倒れる。


「っ~~~~~!!」


無理矢理両手で逆立ちしながらバンメンに向かうモルガナ。


「・・・・・」


バンメンもモルガナに向かう。

ここまで来れば小細工は無用と判断したのだろう。

モルガナは混濁した意識の中で笑った。


コウ流格闘術六の型【鯖】


逆立ちしての回転キック。

激突すれば相手に大ダメージを与えられるその技は

バンメンが腰を低くした事で外された。


モルガナは悔しさと驚愕が合わさった感情の中で

バンメンの掌底で吹き飛ばされ意識を失った。


「勝者!! バンメン選手!!」


今までの試合の中で一番盛り上がった試合に歓声を上げる観客達。

そして拳を天に付き上げるバンメン。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ