第132話【1st round 6th match】
1回戦第5試合ポンセーVSミスターXの試合はミスターXの勝利に終わった。
ポンセ―が回復しながら戦ったがミスターXの猛攻に敗北したらしい。
しかしながら今回の戦いは物議を醸しだした。
当然である、 武術大会に来ている観客達が見れない試合なんて如何なんだと言う話である。
それに対してミスターXは
「いや、 今までもリングアウトで見るに値しない塩試合が有っただろうが」
と反論。
審判団は見るに値しない試合かどうかは人それぞれの判断だが
見せない試合自体あり得ないと反論。
ポンセーは負けたからと言って素直に引き下がった。
結果としてミスターXは2回戦に進出。
但し観客に試合を見えない様な魔法な魔法を使用した場合、 失格。
と言う結論に至った。
そんな事が挟まって第6試合ナリキンVSピーの試合が始まった。
ナリキンは刀を持ち、 ピーは棒術使いである。
「おら!!」
ピーが棒でナリキンに殴りかかる、 ナリキンは刀でそれを防ぐ。
「折れていない・・・良い棒だな」
そしてナリキンは棒を刀で真っ二つにすると切っ先をピーに向ける。
「う、 ま、 参った・・・」
あっさりとした試合展開に観客のテンションも萎えている。
「あらら・・・もうちょっと手加減出来ないのか?」
「手加減なんてした事ない」
ナリキンを出迎えるバンメン、 やれやれとバンメンはリングに上がる。
「次の試合は楽しめそうだ、 良く見てろよナリキン」
「そうなのか? 勇者の貴方と戦える様な奴には見えないが・・・」
一方、 モルガナは既にアップを終えている。
「良し、 じゃあ行こうかな」
「モルガナ、 頑張ってね」
モルガナもリングに上がった。
「さぁ第7試合!! 今度はナリキンのボス!! 勇者バンメン選手VS
ロダンの恋人!! モルガナ選手の入場だぁ!!」
「ちょっと待って、 その資料何処から入手した!?
違うから!! 恋人じゃないから!!」
ロダンが慌ててゾラに訂正に入る。
「本人から申告が有りました」
「違うかな!! 勘違いしないで!!」
「ツンデレ?」
「違うから!!」
そんなやり取りをリング上で眺めているバンメン。
「中々に愉快な女だな」
「そうか? これ位積極的な方が良いだろう」
「ふふふ、 今日は楽しませて貰うぞ・・・」
袖に手を引っ込めるバンメン。




