第128話【1st round 2nd match】
身の丈に合った装備を使うべきだ
第2試合カリエとナッツの試合が始まった。
「第2試合、 カリエ選手VSナッツ選手の試合
カリエ選手は弓使いでナッツ選手は戦士ですね!!
カリエ選手に対抗して重武装でガードするつもりの様ですね!!」
「ふふふ、 この重武装の前では女の弓等通じない!!」
「・・・・・」
カリエは距離を離して弓矢を放った、 当然の如く重装備に弾かれる。
「ふふふ・・・それでは行くぞ!!」
ナッツはよろよろとふらつきながらカリエに近付く。
「ナッツ選手!! あまりの重装備に体が付いて来ていない!!」
「ふふふ・・・スピードなんて関係無い、 こっちは絶対に負けないんだからな」
「・・・・・」
カリエはナッツの接近に後ろに下がって対応する。
「ふふふ、 逃げても追いかけて行くぜ」
「・・・・・」
遂にリングのギリギリまで追い詰められたカリエ。
「行くぜ!! うおおおおおおおおおおおおお!!」
ナッツが斧を振り上げる、 カリエはそれを回避する。
「とっとととととととととおとと!!!!?」
ナッツは振り下ろした斧でバランスを崩してそのまま前に倒れる。
リングアウトである。
「おおおおおおおおおおっと!! ナッツ選手!!
圧倒的有利な状況からまさかのリングアウトおおおおおお!!」
「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおお!!
この鎧高かったんだぞおおおおおおおおおおおおおお!!」
嘆くナッツ。
「くそぉ・・・起き上がれない!! 誰か助けてえええええええええ!!」
ナッツは助けを求める、 警備員数名で何とか起き上がる事に成功し鎧を脱ぐナッツ。
「はぁ・・・はぁ・・・」
鎧の中のナッツは汗でびっしょりだった。
「カリエ!! 一回戦突破おめでとう!!」
ロダンがカリエを祝福する。
「うーん・・・めでたいのかなぁ・・・相手の自爆だったような・・・」
「いや!! 誇って良いよ!! 勝ちは勝ちだ!!」
ポンセ―もやって来た。
「ふん、 やれやれ二回戦連続でリングアウトで決着とはレベルの低い大会だ」
ベアードがリングの傍にやって来た。
「"独眼竜"ベアードか・・・君と戦えるのは楽しみにしているよ」
「ふん、 言ってろ、 次は俺の試合だ、 相手は誰だか知らん奴だが
盛り上げ・・・るのは無理かな、 俺は強いし」
「大した自信だなぁ・・・」