閑話【ヒデナの帰還】
良い所無かったが頑張れヒデナ
Odevu verseのソク家の屋敷に連行されるヒデナ。
「この愚か者があああああああああああああああ!!」
「がふっ!!」
ダイヤに殴られるヒデナ。
「愚か者がっ!! 愚か者がっ!! 愚か者がっ!! 愚か者がっ!!」
「がふっ、 やめ、 父う、 がふ」
次々と殴りかかるダイヤ。
「父上、 もうその辺で・・・」
ジルがダイヤを止める。
「はぁ・・・はぁ・・・恥をかかせおって!!」
「父上・・・俺は間違った事をしておりません!!」
「何をぉ!?」
ヒデナの言葉に激昂するダイヤ。
少し離れた場所でこそこそ話すゾイサとターコ。
「なぁ、 アイツなんであんなに怒られてるんだ?」
「あぁ・・・何でも熊に不意を突いて襲われて大怪我を負った
双子騎士の片割れを置いて行こうとして、 片割れに猛反対を喰らって
大怪我を負った方にトドメを刺そうとして捕まえられたんだよ」
「マジかよ、 分家の騎士を殺そうとしたのか?
何考えてんだあの馬鹿は」
「いかれてやがるな」
ひそひそと話すゾイサとターコ。
「あの騎士が足を引っ張ったんです!!」
「だからと言って殺そうとする馬鹿が何処に居るんだ!! この愚か者め!!」
「で、 でも所詮騎士じゃないですか!!」
「伯爵家から借りた騎士だ!! 借り物だ!!
借り物を壊して返す馬鹿が何処にいる!! 常識で考えろこの馬鹿!!
貴様は暫く部屋で謹慎しろ!! 連れて行け!!」
控えの騎士達が部屋に引き摺って行く。
「父上!! 父上ぇぇぇ!!」
絶叫を挙げながら部屋に連れていかれるヒデナ。
「あの馬鹿が・・・」
「お察しいたします・・・」
「全くだ・・・」
ジルの慰めに溜息を吐くダイヤ。
「父上、 前線拠点の準備が大方完成した模様です」
マラカが資料を持って来た。
「うむ・・・前線拠点の事については任せる・・・」
「そこでヒデナが追っていたモルガナの件ですが・・・」
「おっと、 次は俺が行きますよ」
ゾイサが挙手する。
「お前がか?」
「えぇ、 とは言っても俺はヒデナの様に忙しくやりません
じっくり行かせて貰います、 マラカ姉の前線拠点に少し間借りさせて下さい
情報収集をしてからじっくりと行く事にします」
「構わないが女子にセクハラをしたら叩きだす」
「そんな事してねぇじゃんコミュニケーションだろ」
マラカからジト目で睨まれるゾイサ。