ばれんたいん
チョコレートくださいッッ!(土下座)
明日は来る戦争の日である。世の男どもはそわそわとし、異性の動向を一年で一番意識する日だ。また、世の女どもは町中へと繰り出し、その最愛を渡すべくあーでもないこうでもないと頭を抱え、来る明日へと向け気合いをいれるわけである。
ってんなわけあるか、だいたいね、大概の女性はワゴン品から「まぁ、こんなもんでいっか」とかいいながらとりあえず社交辞令の為に買うんだから。大人になり会社に勤め始めると、バレンタインで貰えないってことは、よっぽどの事がない限りはないと思うわけなのですが、これが学生ならばもう、本当そわそわしちゃうわけです。自分のなかでは意識してませんよ、オーラだしても、女性にはわかるのです。だからそこの童貞、明日はチョコとか俺はいらないし、とかニヒルぶってると逆に見透かされんだからな!おまえが思っている以上に女子は頭切れるからなっ!
かくいう私も、別に欲しくないしぶってる男子でありました。学生時代なんかは、バレンタインにも関わらず、普通に仲の良い女子にもくださいオーラなんてだしていないつもりでした。それなのに、仲の良い子はくれるわけです。なんか、ぺこちゃんの傘みたいなチョコレートだったと記憶しています。
「あ、くれるんや? ふーん、どうもね」
みたいな感じのテンションでまともにお礼も言わなかったあの時の自分をぶっとばしたい。今思い返すと、なんなんだこいつ。みたいに思うのだけど、そのあと、その仲の良い子が俺にチョコくれたのは、本命の子に渡すためのカモフラージュだったとしり、ちょっとだけ泣いたのは秘密なのですが、まぁ、なんやかんやでチョコレート貰えると嬉しいわけです。この年になってもそれは同じ。なんやかんやで義理でも嬉しい。まぁ、毎年の事なので、うちの会社の女性陣も手慣れた様子で準備してくれている事でしょう。と、思ってんだけど、なんですか?あの有名チョコレート企業のゴリラ?
間違えたゴデ。バのやろうが、何を思ったか義理をやめようとかいう広告を出したみたいで、うちの後輩ちゃんが本命の彼氏にしかあげなーいと言い出したのを皮切り、我ら非モテ男子が社会人にしてチョコ0と言う記録を達成するのではないかと言う状態におちいっております。悲しい。
だって男にとってバレンタインのチョコレートって勲章じゃないですか?ステータスじゃないですか?社会人のバレンタインって非モテの僕らにとっては夢の時間なんですよ?それを取り上げるような真似してね?これはもう戦争ですよ。非モテとリア充の戦争。
本命もらうからって調子こいてんじゃねぇぞ!これだからイケメンは嫌いなんだ!どうせ、会社でも隠れてこっそりチョコもらったりするんでしょ?我らみたいに広告に踊らされたりしないんでしょ?いいもんね、俺はもう、あれだから。頭下げてまわるから。「ください」って頭下げてまわるから。いいもんね。
ってんなことするわけない。うざすぎるでしょ。そんな事されたら…でもね、そうしてもいいんじゃないかって思えるほど、わくわくそわそわしちゃう。それがバレンタインなんだと思います。
貰えなそうな私は、今日コンビニででもぺこちゃんの傘みたいなチョコを買って帰ろうと思います。あーあ、どうにかしてモテねぇかなぁ
あ、ふーん、どうもね。