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新神々戦線  作者: 110
16/21

番長ゴウキ

親父に額パックリ割られた事。

ホリーに初めて会ったとき、不意討ちだけど跳び蹴りくらった事。

そんなレベルじゃない、

コユキから受けた屈辱。

重力を操り、土下座させられた。

そんな事されて、黙ってるような性格でもない。


2等級へと進級したガクトだったが、

教室には一切行かず、

再び山に籠り、修行に明け暮れる日々を送っていた。


学園は常に自由。

授業と称した同級生との組手や、戦闘に関する知識などを学ぶ事ができるが、

必ずしもその授業を受ける必要はない。

ガクトのように山に籠り修行するのも自由。


4、3等級の生徒のほとんどは、授業を受けるため学園に足を運ぶが、

2等級に属する生徒は、滅多に学園に顔を出さない。

各々が闘いに関して、

超が付く程のプロ。

寮から学園とは反対にある、

砂漠や海、雪山や火山、

あらゆる環境が広がる校庭に出向くのが、

2等級の生徒。


学園で、

馴れ合いながら授業を受けるよりも、

この過酷な環境が広がる校庭に出て、

自身を鍛え上げた方がいいと本能的に分かっているからだ。

ましてや、

2等級生徒としての最終目的は、

繰上等級試験で蛇野を倒すこと。

入学の洗礼で全生徒が、

蛇野の実力を目の当たりにしている。

わざわざ倒すべき相手の授業を受ける必要はない、

みんながそう思ってるのが、2等級の生徒。


ガクトが3等級から2等級に進級して早1ヶ月。

穏やかな昼下がりの午後。

血の滲むような修行をしていたガクトは木陰で休んでいた。


「ん?」


同じく山に籠って修行している同級生がガクトの元にやってきた。


「おいガクト!!

番長が半年ぶりに今日、学園に登校してくるらしいぞ!!」


「!!ゴウキってやつか!

ついに姿を見せやがるか。

どれ、どんなやつか一目見といてやるか」


「は?馬鹿かお前?

近づけば絶対殺されるって言われてるやつだぞ!?

散々言われてきただろ!?」


「ああ。スカウトの卵ヤローからも、

ハーリーからも、蛇野からも言われたな。

だが、

聞けば、見たことあるのは学園の数人しかいねえみたいじゃねーか。

ただの噂。

過大評価だろ?それって。

俺が見てきてやるよ。

あのツルツルくそ理事長コユキと同格の、

自称番長ゴウキってやつをな!!

どこに現れんだ?」


「知らないからな。

番長が学園に来るから絶対に喧嘩部のある一帯に近づくな。

そう、伝令が回ってきたから伝えたんだよ。

、、、

お前と話すのはこれが最後かもな。」


「校庭の奥だったな。

番長、、、か。」


ガクトはゆっくり立ち上がり、

喧嘩部があるとゆう方角へと歩きだした。


「おい!!

喧嘩部にはエリカもいるんだぞ!

ホントに死ぬからな!!

もう知らねえ!じゃあな!!」


喧嘩部のある方へと歩くガクト。

と同時に、

この学園に凄まじい邪気が近づいてくる。

暗雲がたちこめ、やがて豪雨にみまわれた。

あたりで竜巻が発生し、

落雷があちこちに降り注ぐ。

この世の終わりがきたような昼下がりの午後へと激変した。

異常気象を起こす程の強烈な気を放つ、

それが神風学園もう1人の伝説(れじぇんど)

番長ゴウキ。


「ん?もしかして…」


山を降り、川を渡り、

密林をくぐり抜けた先にあったのは、

何もない荒野。

明らかに人為的に荒れ果てた地と、

その異様な雰囲気に、

さっきまで通ってきた校庭とは全く違う所にやってきた、

瞬時にそれを察知したガクト。


「!!!」


全く感じなかった気配を背後に感じる!

いよいよ番長ゴウキ見参か!


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