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新神々戦線  作者: 110
10/21

大魔王の入学

初代しか持ち得なかった、魔眼を宿したガクト。

その力で、さ迷い続けた草原を抜けることができた。


「アレか。」


正確には、果てしなく広がる草原の中に、

不気味にそびえ立つ校舎にたどり着いたのだ。


神風学園。


ガクトは未だ出会ったことのない強者を想像し、高揚していた。


「始まるぜ。大魔王物語。

マジで俺が最強なの証明してやるよ!!

…てゆうか、お腹空いた…

まず何か食わないと」


学園へと近づく。

校門とゆうよりは、地獄に通じるんじゃねーか?ってゆうような巨大な門。

その門をくぐると、

直ぐ様校舎の入り口の方から誰かが歩いてきた。


「お?第1異世界住人発見~。」


スーツを着たオッサン。


「生徒か?オッサンだから先公か?

てゆーかこの学園に先公なんかいんのか?」


ガクトに詰め寄るオッサン。


「よう。なんだオッサン。」


「ひひひ~。新入生だな?

校門から入ってくるってのは、

まあ、そうゆう事なんだけどなー?

お前何だ?

人か?

獣か?

蛇か?

いや 、蛇は私だ。蛇はいいぞ~~♪」


陽気なオッサンは意味不明なことを好き放題言い出した。


「蛇?は?

てかオッサン誰だ?」


すると次の瞬間、オッサンは口から牙を剥き出しにし、ガクトに毒を吹き掛けてきた!


「!!」


寸での所で毒を交わしたが、僅かにかかった衣服が一瞬にして溶け落ちた。



「な~?蛇はいいだろ~?

毒も吐ける♪」


「いやいや、

なんだてめえ!!ぶっ殺してやる!!」


拳を握り、戦闘態勢に入るガクトに対し、


「まあ待て!入学おめでとうのあいさつだ!

これでお前は三等級クラスへの入学が決定した♪」


「!?あ?三等級ってなんだ?」


「いいぞいいぞ~♪蛇もお前も。

このわたし、蛇野(へびの)の毒を喰らえば、

解毒治療ののち、

最下級、四等級への入学が義務づけられる。

はたまた、衣服にさえ、かすることなく毒を完全に防ぎ、

わたしへ迎撃する事ができれば、今よりワンランク上、

二等級クラスへの入学が決定したんだがな~。」


「ふざけやがって。、、、、二ってことは一もあるんだな?」


「わたしに攻撃の隙すら与えない、

あるいはわたしの超猛毒すら効かない、

そんな恐~~いおぼっちゃん、お嬢ちゃんたちのいるクラスが一等級クラスだ。

しか~し、これから言うことは決して忘れるな~。

神風学園、超等級クラスこそがこの学園最強のクラスだ。」


「!?超等級…?」


「現在、超等級クラス在籍はたったの二人。

この学園の理事長、兼、学園長のコユキお嬢ちゃん。

そして、学園の番長を名乗ってる、ゴウキ。

お前と同じように、入学の挨拶に伺ったわたしを、

見るなりバラバラに切り裂いてきた、

とんでもない化け物だよね~。

半年も体の再生に時間がかかっちゃったよね~。

わたし自信にも同じ事が言えるが、

ゴウキには決して近づかない事。

これは学園全体の暗黙のルールでもある!」


「いやいや、バラバラに切り裂かれて再生?してるお前も、

化け物だけどな。」


「蛇の力なり♪蛇はいいだろ~?ひひっ。

まあそんなことより、三等級クラス入学だ!

ひとまずおめでとう~。」


蛇親父の正体は結局分からないままだった。

腑に落ちないままガクトは、校舎の中へと入っていき、

三等級クラスの教室へと向かったのだった。


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