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新神々戦線  作者: 110
1/21

ガクト

昔昔昔。

神さまは世界をつくった。

宇宙を描いて、そこに星を散りばめ、

そこに命ある生き物をうみだした。


昔昔。

ひとつだった世界は、神さまの力によって真っ二つに分けられたと伝えられている。

光と闇。

善と悪。

陽と陰。

重なり合うことのない、この異質なふたつを、ひとつの世界に置いていては、いずれ世界は消えてなくなってしまうだろう。

そう思った神さまは、

2度と交わることのないよう、

聖人(せいんと)世界(わーるど)と、魔人(まっど)世界(わーるど)のふたつに分けたのだ。


昔。

魔人世界から、次元の壁をぶち破って、

聖人世界にやってきたひとりの人間がいた。

彼は、自らを魔王と名乗り、

聖人世界を闇で覆い尽くそうとした。

しかし、

その魔王の計画は、聖人世界の伝説(れじぇんど)として今も語り継がれている、勇者によって打ち砕かれた。

勇者は、悪しき魔王を倒したと伝えられている。


そして現在。


桜の降りしきる穏やかな日。

今日から高校生活を送るひとりの若者がいた。


「じゃ、行ってくるわ。とりあえず、喧嘩売ってくるやつがいたら、2度と笑えないくらいボコボコな顔にしてやるか」


彼の名はガクト。

人口30人に満たない、自動販売機もないような、山奥の村で育ったひとりの少年。

16歳になったガクトは、この山奥の村を出て、

200キロほど離れた、小さな町の小さな高校に通うことになった。

ガクトの父親が、家を出るガクトを見送る。


「ガクト~~~ォ。目立った事だけはするな~~~ぁ。

われわれが平和に暮らすためには~~~ぁ、

大人しく過ごす他ないんだ~~~ぁ。」


「分かった、分かった。

んじゃ、もう行くから。」


「行ってらっしゃ~~~ぃ。」


村を、家を出て、

200キロ先の高校に、歩いて向かうガクト。


そんな遠い所まで、歩いて通うって、どうゆう事?

目立った事したら、平和に暮らせないってどうゆう事?


その答えは、

イヤォォォォ!!!


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