初VS遠藤と松岡
俺は珈琲屋『ろーれらい』の店長の遠藤安信。
今日は予備校が休みなのか、松岡君が来ている。
タブレットで小説を書いている所らしい。頼んでいるのは、ブラックコーヒー。
そんな時。
赤に近い茶髪ロングとルビーのような赤い瞳の美貌が特徴の少女、浅井淀子が慌てた様子で入ってきた。
「遠藤、それに松岡。
P〇 vita持ってるか? 初とFPSで勝負してくれ」
「えっ・・・・・・?」
そんなに強いのだろうか・・・・・・。
確かに射的が強いのは知っているが。
その会話の後、P〇 vitaを持って初が入ってきた。
「姉さんがここに行けって言うから来たけど何だ?」
「何か二人が、アンタとFPSで勝負したいって!」
お、おいーッ!!
次の瞬間、いつもは真面目なツッコミ役という感じだった顔が。
某異世界モノの主人公の面構えになった。
「ほう・・・・・・。この私にFPSでのゲームを申し込むと?」
「因みに盟約に誓って(アッシェンテ)の奴」
「しかも盟約に誓って(アッシェンテ)だと・・・・・・? 何を私にくれるんだ?」
えーッ!? じゃあ仕方無い・・・・・・。
「じゃあ初が勝ったら好きな奴を一杯無料にしても良いぞ」
「盟約その三、『ゲームには、相互が対等と判断したものを賭けて行われる』。じゃあ対等かは分からんが、私に勝ったらブラとショーツ両方やるよ」
いや貧乳の奴貰ってもなぁ・・・・・・。
「い、良いのかッ!?」
「ああ・・・・・・。じゃあ成立という事で・・・・・・」
盟約その六、『“盟約に誓って”行われた賭けは絶対遵守される』。
これで逃げ場は無くなった。
「そんじゃ盟約に誓って――――」
「「盟約に誓って――――」」
「アッシェンテッ!!」
さて、まずは装備を整える所からFPSは始まる。
正直FPSの知識などにわかレベルの俺にとって、どうすれば勝てるかなど分からない。
淀子曰く、三姉妹の中で一番ゲームが得意なのは初で、イカサマ無しの勝負なら右に出る者はいないらしい。
特にFPSは世界ランク一位らしい。
だが二対一なら、勝機はあるッ!!
選んだのは十キル。
先に敵を十回倒せば勝ちの、一番シンプルな奴。
◇◇◇
ステージは、スナイパー有利の『廃墟』フィールド。
俺はスナイパーライフルを選択。
松岡君は狙撃が失敗した時用のショットガン。
ゲーム開始と同時に、俺は比較的発見が難しそうな場所で、スコープを覗き込み、敵を探す。
思考を加速させ、F型のアバターに照準を合わせた後、Rボタンを押す。
だが。
初はそれを最初から予測していたかのように、それを回避した。
何!?
次の瞬間。松岡のアバターがキルされたという通知の後、画面が三回赤く点灯した後、画面がブラックアウトした。
◇◇◇
激戦は続き。
零対十。
言うまでもなく、俺達の負けだ。
更に言うと、初は一度も武装を変えていない。
それを見て俺は、正直悔しさより驚きを隠せなかった。
「まああれだ。私が下着を掛け皿に乗せた時点で察するべきだったんだよな。多分負けるって」
ツッコミ貧乳地味子処女ビッチだなんて思っててすみませんでした。




