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浅井三姉妹のバカな日常  作者: 心夜@カクヨムに移行
浅井三姉妹のバカな日常 せかんどしーずん!!(コラボから~)
95/119

警察官

学校帰り。琴柄と別れ、家まであともう少しの所。

 顔を隠した女性警官が、私に声を掛けた。

「あ、キミキ。家帰ってからの性欲解消の仕方考えてる所ちょっと良いかな」

「ほぼ的を射てるかも知れねえけど、ただ歩いてるだけだからな?」

 なんだこの警官。しかも聞き覚えのある声だ。

 まあ敢えてツッコまないでおく。

「こんな時間に何してんだ?」

「こんな時間って・・・・・・。まだ午後七時だぞ?」

 殴って良いかなコイツ。

「殴ったら傷害罪でブタ箱にブチ込むぞ?」

「思考を読むなッ!!

じゃあエアガンで良いか?」

「銃刀法違反で逮捕だッ!!」

「一応今までツッコまれなかったの奇跡だけどやめろよ?」

「仕方ないわね。一応身分証明書出して?」

 ポケットから生徒手帳を取り出し、警官に手渡す。

「なるほど。浅井初さんね・・・・・・。

地味過ぎるしブス過ぎるわね」

「ぶっ殺すぞクソが」

「警官侮辱で逮捕ね・・・・・・」

 まずお前が私を侮辱してるじゃん?

「あ、あっちにアンタと違って如何にもな人がいるわね。

ちょっとそこで待ってて」

「へいへい」

 てか何の犯罪だったんだ?

 警官が黒コートの不審な男に近付いて言う。

「あ、キミキミ」

「あん?」

「こんな季節にそんな恰好で何してんのかな? お兄さん」

「あ、あの・・・・・・。何でもないぜ。

じゃあなッ!!」

「待ちなさいッ!! アンタ、怪しいわね。

その鞄に入ってるモノが何だい?」

 警官がバッグを指さして問う。

 男はサングラスのブリッジを上げて反論した。

「ななななななななななななななな、何でもねーよッ!! 一体何の捜査をしてるんだッ!?」

「いやぁ、この辺りにいるらしいんだよ。

私の家から、私の下着を盗み続けてるって言う変態がねッ!!」

 警官、もとい淀子姉さんが帽子を外して言う。

「うわああああああッ!!」

「コラ、待てッ!!」

 男が私の所に向かって逃げようとするが。

 姉さんはバッグから落ちた布・・・・・・では無くショーツを手にとって男に訊く。

「ん~? コレ何かなお兄さん?

今コレお兄さんの持ち物から出てきたよね?」

 今度こそ男は逃げた。

「至急!! 下着泥棒が逃亡したッ!!

あの慌て方から見て、あと数十枚は隠している模様ッ!!

奴を捕まえろ!! 江代、藤堂!! 以上(アウス)!!」

了解(ヤヴォール)!!』

『【典開(レーゼン)】! 「偽典・銃撃(バレッドポクリフェン)」ッ!!』

 トランシーバーの向こうで、男に対する発砲が開始された。

「さあ、止めをさすわよ」

 姉さんは瞬間移動じみたスピードで、敵に接近開始。

 振り返ると、姉さんがナイフを躱しながら挑発していた。

「あらあら興醒めねぇ。

そんなんじゃ当たんないわよッ!!」

「ぐあッ!!」

 姉さんは渾身のアッパーを男の顎に放つ。

 男は天高く突き上げられ、身動きが取れず。

 再び、テレポートじみた動きによって男に接近。

 そのまま頭に、全力のかかと落とし。

 隕石の如く、男はアスファルトへと急降下する。

 大きな音を立て、男は叩きつけられ、その数秒後に姉さんも着地。

「容赦ないなホントに」

「さーて下着を回収するか。てか、ほとんど私達の奴じゃん。

この如何にもビッチが履きそうな派手な下着は、初のだな?」

「てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」

 殺してェ。


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