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浅井三姉妹のバカな日常  作者: 心夜@カクヨムに移行
浅井三姉妹のバカな日常 せかんどしーずん!!(コラボから~)
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作者の誕生日

夏休み、八月二十四日。

 あまり進んでいなかった宿題ととある目的を果たす為に、まず私だけしがない珈琲屋『ろーれらい』に来ていた。

 と言っても、遠藤に何をするかは既に話してあり、私はその準備を手伝っている。

「それにしても、初さんよくここまでやりますねえ」

「いやぁ、あいつもあいつなりに頑張ってるから誕生日くらい祝ってやらないと。だってあいつ今年の誕生日呪ってましたからね。童貞歴十七年の記念日だーわーい、とか言ってたけど思い切り死んだ魚みたいな目してたから」

「お、おう・・・・・・」

 まだ朝早い時間だからか、松岡や遥は来ていない。

 確か遥は仕事に行っていて、松岡は予備校だっただろうか。今回は松野キャラのほぼ全員をこの珈琲屋に招待している。

 実は今日は、ある人の誕生日なのだ。

「ここで一旦休憩しようか」

 私と遠藤は近くの椅子に座る。

「そうだ、遠藤さん。

折角だし、オバドラコラボ真の最終回をここで見ないか?」

「ここで見るの!?」

「この小説なら、閲覧数もそれなりだから必ず読んでくれるらしいしな」

 さらりメタい発言をする私。

 DVDを持ってきたノーパソに挿入し、映像を再生する。

 

◇◇◇

 

 クレオ事件が解決し、ライブも終わり。

 私はあと一時間で、元の世界に戻ることになっていたのだが。

「アサミ」

 女装姿――即ち戦闘時の姿のハルトが私を呼ぶ。

「どうしたの、ハルト君?」

「実はお願いがあるんだけどさ、あの闘技場で出来なかった勝負の決着を着けたいと思っているんだ」

 あの時。とある異世界の闘技場で、私はハルトとではなく、あの異世界に住む炎使いの若者と戦い破れ、色々な事があってこうしてハルトと再会している。

 その時出来なかった勝負を、アルカディアの城でやると言っているのだろうか。

 勿論、死んだとしても蘇生魔法があると聞いたから大丈夫だろう。

「いいよ。やろうハルト君」

 

◇◇◇

 

 アルカディア城にある闘技場は中々広い。

 あのライブを見に来ていた観客や、勇者のファンなど、色々な人物が観客席に来て野次を飛ばしている。

 フタメさんや寿奈さん、セレスティアさん含めた勇者の仲間は特別席らしい。

「お! あれ見ろよ。

勇者ハルカ様と、異世界出身の炎の拳使いが戦うらしいぜ」

「本当だッ! どっちも可愛いじゃん!」

 どうやらギャラリーは男性が多数を占めているそうだ。

 勇者ハルカと呼ぶ声が聞こえたが、ハルトはハルカの代理人らしいからそうなのだろう。

 因みにあのクレオとの闘いの時に、ハルカの幻影を見たと言ったらハルトは物凄く驚いていた。

 試合開始まで十秒を切った。

 私は拳を構え、炎の双拳を展開。

 一方ハルトも背中から、細身の長剣固有名フェロニカを抜き、構える。

 残り五秒。

 四.

 三.

 二.

 一.

 自分の脳内で、ゼロとカウントされると同時に、シンバルの音で試合が開始された。

 

 私は動くと同時に思考を加速させる。

 ハルトは勇者代理人。そして、あの異世界での闘技場でそこの勇者と対決していた時、ハルトは魔法を連発するという戦法を取り、炎使いの若者曰く弱点が無いと呟いていた。

 ということは、勝つ方法は一つ。

 近距離による戦闘で、ハルトを疲労させ、魔法のコントロール能力を削ぐ。それしかあるまい。

 私は最初から手加減せず、相打ち覚悟の捨て身技《炎装突撃(フレア・アーマ)》を発動する。

 両拳の炎を全身に循環させ、炎は鎧のように全身に纏わりつき、加速開始。

 全速力で駆け抜け、ハルトに接近する。

 だがハルトは一歩も動かない。

 私が接近してから、斬ると言うのか?

 警戒心を隠しながら、ハルトに接近。そのまま両腕を広げながらの体当たり。

 ところが、ハルトは長剣を両手で握り、そのまま私に右薙ぎを放つ。

「とりゃあッ!」

 ハルトの可愛らしい声と共に放たれた一撃を、私は辛うじて右拳でガード。

 そのまま左足で回し蹴り。

 ハルトはそれをジャンプで回避し、後退する。

「《奪命拳(ダツメイケン)》ッ!」

 私はハルトに向かって飛び込みながら、右腕を引き絞る。

右の朱色の炎が、激しい紅の炎へと変化し、ハルトの胸目掛けて渾身の右ストレートを放つ。

これまで何度もとどめに使ってきた、奪命の一撃。

 拳はフェロニカの刃に吸い込まれ、籠手と刃の炸裂音が響き渡る。

 激しい火花を散らし、距離を取ってからハルトが言う。

「斎藤って奴のバトルで何度も見たけど、相変わらず隙が無いね」

「そっちこそ、まだ本気じゃないんでしょ? だとしたら、隙出来たら負けちゃうよ」

 再び地面を蹴る。

 両腕を交差させ、ハルトに近付いた瞬間、バッと開く。

炎無心撃(エンムシンゲキ)》。炎を纏う刃と化した両腕が、ハルトにダメージを与える。

 しかし、これで決定打ではない。

 ハルトに隙を与えぬよう振り返り、大技を敢えて繰り出さず弱攻撃で突撃する。

 ハルトも考えは同じようで、ハルトも同じように迎え撃つ。

 その途中、私はハルトに初めて隙を与えてしまった。

 ハルトの斬撃を躱し、左ジャブで吹き飛ばしてから大技を放ち決めるというプランが自分の中で出来ていたのだが。

 ハルトはそれを破壊したのだ。

 左ジャブを足で防がれ、予想外の動きに驚いた私は後方に吹き飛ばされ、次の瞬間ハルトは魔法を放つ。

「アロー・ヘッドッ!」

 数千の矢じりの気弾が、私に向かって降り注ぐ。

「《炎之長剣(フレア・ブレード)》ッ!」

 右拳の炎が細長い剣に変形し、矢じりを切りつつ前に進む。

 矢じりの光を飲み込んだ炎と共に私は突進し、そのままハルトの頭に振り下ろす。

「くッ・・・・・・」

「どうやらアサミ、君はいつも新しい技を思いつくのが上手いみたいだな」

「褒めてくれてありがと・・・・・・ッ!

とりゃァッ!」

 吹き飛ばされたハルト。だが余裕の笑みを浮かべ、魔法を放つ。

「メテオ・ストライクッ!」

 全てを飲み込みそうな巨大の火の玉が出現する。某ロールプレイングゲームだとメラ〇イアーとかそういう類だろう。

「焼き尽くせッ!」

 私に向かって指を指すと同時に、火の玉が降下開始。

 回避出来るか?

 なら一か八か、あの技で行くしかない。

 私は、目を鋭くしてから集中した。

 朱色に光っていた両拳の炎。それが金色の光となり、私は火の玉に向かって飛び上がる。

「うおおおおおおおッ!」

 渾身の右アッパー。火の玉に触れたが、跳ね返せるかどうか微妙だ。

「ここで負けるかッ!」

 金色の炎が、更に激しく燃え盛り、全身を包んだ。

 メテオ・ストライクは空へ消え、太陽に吸い込まれていく。

「何ッ!」

 ハルトの驚きの声。

 これはチャンスと踏んだ私。炎の双拳最上位技の構えをとる。

炎星爆裂(エンセイバクレツ)》。全十六回攻撃。

 星の爆発にも、燃焼の輝きにも似た光を纏った両拳を、舞うように振り始める。

 ハルトもフェロニカで迎撃を開始。

 それに構わず、私は声を上げながら拳を振る。一度この技に入った私は、この技にしか集中出来なくなる。ハルトの姿のみを両目で捉え、動く。

 速く、もっと速くッ!

 最後の一撃は、胸を穿つような勢いで放つ右ストレート。

 それに気付いたハルトは、フェロニカでどうにか防御しようとする。

 だが競り合いが始まってから十秒で技の勢いが殺され、弾かれた。

 私の右拳の爆発で、そのままお互い別方向に吹き飛ばされる。

 まだ、終わっていない――。

「あッ!」

 そこで私は声を上げた。理由は、私が尻もちを付いていた場所が他ならぬ場外だったからだ。

 爆発による煙が消失したのを確認し、ハルトを見る。

 ハルトも同じように、場外で尻もちをついていた。

 審判が言う。

『両者、場外ッ! この勝負、引き分けとするッ!』

 

◇◇◇

 

 私とハルトは握手した。

「ありがとう。良い戦いだった」

「こっちこそッ!」

 寿奈やフタメ、勇者の仲間達も笑顔でその光景を見ていた。

 時計を見る。もうあと一分もしない内に、帰らなければならない。

「ハルト君、また何処かで会おうね!」

「ああッ!」

 その会話の後、私とフタメと寿奈やスクールアイドル部の皆が青い光に包まれた。

 私は最後に皆に対して手を振ると、ハルト達も手を振り返してきた。

 そのまま光は景色を塗り潰すように私の視界を覆い、そのままブラックアウトした。

 

◇◇◇

 

 DVDを見てから数時間が経過し、作業を終える。

 あとは呼んだ人が来るまで待つだけだ。

「こんばんはー」

 遥が入店した。

 遥も今日のことを知っているらしく、カウンター近くで待機し始める。

 松岡も後に入店し、同じように待機。

 そして、全員が集合した。

 浅井三姉妹キャラ達+アサミと寿奈と鈴野もそれぞれ椅子に座ったが、長いテーブルの真ん中にある誕生席だけは開けてある。

「今日は、彼氏の誕生日を祝う筈だったんだけど・・・・・・」

「いやあ大丈夫だぞアサミ。今日はそのお前の彼氏の誕生日を祝う日だから」

 他には、カケルとシズカのそっくりさんや、マリーのそっくりさんまで来ている。

 別の席では、遥と松岡が湊を巡って喧嘩中。

 今日の主役に見られたらどうするんだろうか。

「しかし、奴のお祝いなど本気でする気なのか? もしそんなことをしてしまえば、奴はその力で世界を破壊するやも知れんぞ?」

「破壊されてんのはお前の脳みそだ江代」

「馬鹿な・・・・・・ッ」

「いや本当だから受けいれろ」

 

◇◇◇

 

 そして、今回の主役が入店した。

 私達の創造主にして、高校二年の男子高校生。松野心夜。

「あれ? なんでしがない珈琲屋の世界に?

俺は家族と焼肉食べてから、自分の部屋に入っただけなんだがなあ」

 心夜はキョロキョロと辺りを見回してから呟く。

「あれ? 初達も来てたのか?

これから何が始まるんだ?」

 まだだ、まだ明かすな。

「取り敢えず作者、そこに空いてる席あるから座れ」

「お、おう」

 警戒心を剥き出しにしながら、心夜は席に座る。

「ではー、最後に来たということで、心夜に一言言ってもらおう」

「えー、何か言うって言われても何言えば良いのか分からんな。

取り敢えず、リア充になりたかったけど無理だったぜひゃっはーーーーーーーーッ!」

 この無理矢理テンション上げてる感に引くんだがどうしたらいいだろうか。

「てか、コンテスト優勝出来るかなあ」

「ふっ、闇の間剣士たる私を出さなかった時点で敗北は確定だ」

「いや遥さんがオッケーくれたからそれなりに自信ある」

「私もそう思ったわ」

 実は私も。

「初、淀子。貴様らを地獄に叩きつけてやる。覚悟しろよ」

 へーい。

 

「んで、何で俺は呼ばれたんだ?

まさかお前らが、俺を虐める以外の目的で小説内に召喚するなんて有り得ない話なわけで、俺は物凄くこの場から逃げたいんだが」

「被害妄想半端ないなあ」

「この世界での人間の行動は、過去のデータから推測可能だからな」

「江代に近い領域の中二病かも知れない」

「そこまで酷くねえだろ?」

 こいつ頭大丈夫なんだろうか?

「でさあ、本当の用件を言えよ?」

「まず一曲歌うわ。アサミ、寿奈歌うぞ?」

 江代がアサミと寿奈を呼んで、カラオケマシーンの前に立つ。

 ・・・・・・。

「ほほう。『コワレヤスキ』か。

俺が好きな曲どうも」

 さて、ここで言うべきだろうか。

「じゃあ、最後に皆であれやるぞ」

「ん? アレってなんだ?」

 

 遠藤がケーキを心夜の前に置く。

 そして、クラッカーの引き金を引いた。

「心夜! お誕生日おめでとう!」

 

 心夜は笑顔で言う。

「お前ら・・・・・・、ありがとうッ!」

 

◇◇◇ ここで今いる松野キャラ全員に、作者にお祝いメッセージ ◇◇◇

 

 浅井三姉妹のバカな日常 琴柄凪

「ボクみたいなクズが、作者を祝って良いのか謎だけど。

お誕生日おめでとう。これからも、皆の希望になる小説を書いてほしい」

 

 同じく スタ子

「お誕生日おめでとうございますッ! これからも頑張って下さいッ!」

 

 浅井江代

「ふっ。闇の魔剣士らしくないが、ここまで我々の話を書いてくれたことを感謝する」

 

 浅井淀子

「作者お誕生日おめでとうッ! これからも頑張れよ!」

 

 氷のピアニスト 鈴野氷子

「私達の続編、いつ出るか分からないけど。一応言う。誕生日おめでとう」

 

 今日からアイドルを始めたい! 杉谷寿奈

「私達を面白く書いてくれてありがとうございますッ! これからも頑張って下さいね!

お誕生日おめでとう!」

 

 汝は裏切り者なりや? 北条朝美

「心夜君、お誕生日おめでとう! 本当に愛してるよ!

これからも、愛し続けるからね?」

 

 浅井三姉妹のバカな日常 浅井初

「最後は私か。いつも面白くこの小説を書いてくれてありがとな。お誕生日おめでとう。

あと、良ければ朝一から働いた私のバストサイズ変更してk

「却下だ」

「死ねェェェェェェェェェェェェェッ!」


はい。久しぶりにあとがきを書きます。

松野心夜です。今日を以て十七歳となりました。

これからも沢山小説を書いていくので、よろしくお願いします。

あと、何故オーバードライブコラボの話をここに乗っけたかって?

ここに載せた方が読んでくれるからさ(おい)

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