浅井三姉妹のバカな日常 ゼロなわけがない
タイトルがノゲノラ映画版に似ていますが、どこにもそんな要素ないからね。
天下を目指し、大名達が争う戦乱の時代がいつからあったのかを私は知らない。
ただ、私が知っているのは。
父上が、母上の兄である信長様と仲が悪いということだけ。
天正元年。母上が、妹である江を産んですぐの事。私にとって不幸な事件が起きた。
父、長政と祖父、久政が自害し。兄たる万福丸も死に、浅井家が滅亡したのだ。
私と母、姉上の茶々(ちゃちゃ)と、妹の江は織田家に引き取られた。
だが、その信長も。
明智光秀によって、自害させられてしまった。
その後清須会議によって、母上は叔父上の家臣たる柴田勝家と再婚。
しかし、秀吉によって父も母も殺された。
物語はそこから始まる。
◇◇◇
姉、茶々十九歳。私、初が十八歳の時の事だ。
秀吉によって引き取られ、私は秀吉の計らいで京極高次と結婚し、江も佐治一成と嫁いだ。それで焦っていたのか、姉上が急に青掛かった黒い長髪を翻しながら、振り返ってこう言った。
「ねえ初、わらわは秀吉と結婚しようと思っておる」
秀吉と言えば、叔父上に猿と呼ばれていた男。
そして、義理の父と、実の母を殺した男。
そんな男を、何故。
「なあ、姉上。なんであんな男選んだんだ?」
「私には策があるわ。私が秀吉と結婚し、子供が生まれれば、豊臣家を乗っ取ることが出来る筈だわ。だから、私はあいつと結婚する」
「姉上・・・・・・」
ただ焦っていたわけではないらしい。姉上は、茶々は。
私達三姉妹の中で、一番浅井家や、父や母の事を想って。その敵を取ろうとしているのだ。
「まあ、そんなわけで。
結婚したら金くれ」
「お前を一番すごい奴だと思っていた私が馬鹿だったわ」
今回は実際の浅井三姉妹を使ったコントです。
多分分かる人は少ないと思うけどね。




