―コロシアム編の途中の会話編 ④―
ろーれらいさんとのコラボの間を書いた短編です。第四弾でましたごめんね。
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オーバークロックの世界。最後に私は藍田とカケルを連れて話した。
「なあ、藍田。
お前はどういう感じで招待状を貰ったんだ?」
私もアサミも、オーバークロックの世界に転移出来るコインをこの世界で入手し、同型のものをリョーヘイに手渡している。
私が一度ここに来た理由は、勇者ホロウの力によるものだ。アサミの世界に関連するキャラのみしか登場しなかったが、何故か私まで呼ばれたのだ。
メスの手入れをしながら、手術道具の点検をする藍田は言う。
「ああ・・・・・・。言い忘れていたけど、実はあの監獄でのデスゲームの後、自殺じゃないけど、死んだらしい。俺もちょっと死にたいとは思っていたけど、本当に死んじゃうとはな。
話をしよう。あれは今から三ヶ月と六日・・・・・・いや一ヶ月と四日前だ。もう二十四か二十五とかの童貞の俺には昨日の出来事だが、お前達にとっては多分、明日の出来事だ」
「「ル〇フェルか!」」
私とカケルは同時にツッコんだ。
てかそれって死んでここに転生するようなことが明日起きるかも知れないとか最悪過ぎるだろ。
「あはは、分かったか。まあいい、話をしよう」
◇◇◇
ここは、どこだ?
俺は確か、崖で光を見つめていて。
その光に飲み込まれた・・・・・・。その光に飲み込まれた、因果なのか?
「目覚めなさい、転生の時です」
漫画でよくある話だが、流石に転生は冗談だろう。
意識そのものに語りかけているような気がしたが、冗談に違いない。
ああ冗談だ。冗談だ。
振り向くと、奇抜な格好をした少女がいた。
「藍田白世、貴方は死にました」
「なにそれ、意味分かんない」
某スクールアイドルアニメの某キャラの真似をしながらそう言うが。
「いえ冗談ではありません。貴方は死にました」
「はァ・・・・・・」
感想を言おう。
はァァァァァァァァァァァァァァァアアアア!?
確かに死にたがっていたぞ俺は。だけどいくらなんでも光に飲み込まれて死ぬとか意味分からんわ。
「てか童貞のまま死んじゃったんだけど俺。どうしてくれんの?」
「というか貴方、デスゲームの時は真剣そのものでしたのに、平常時は随分落ち着きがない性格ですね」
いや、俺平常時は意外とテンションは高い方だぞ? でもこれはテンションの問題ではない。
「まあそれは転生先の世界で相手を見つけてしっぽりして下さい。私は雷を落としたくなりますが」
「お前女神なのに所々言動がえげつないな」
そも、こいつはホントに女神か?
俄に信じがたい。
「では、異世界で頑張るあの少年と同じく、転生後のステータスを決めましょう」
そりゃあれか、相談してキャラメイクするみたいな奴か。
RPGのゲームとかじゃそうだ。
「まず、貴方はあの監獄デスゲームで悪を倒そうと必死に推理し、頑張って戦いました。悪を許さない、その心気に入りました。高い点数を差し上げましょう」
おー。
「ただ、その敵の手に一度は堕ちてしまい、貴方は大量の人間を殺しました。これは少し減点ですね」
あれは不可抗力だぞ?
「貴方の不注意でしょうが。フラれたくらいで操られないで下さい」
「何だよ・・・・・・。フラれたら誰しも自暴自棄になるもんだろ?」
「それは貴方を作った神のことでしょうが」
誰だそれ。
「次に、貴方は研修医として人の命を救う仕事に就こうと努力しました。これは花丸ですね!」
「あ、あざっす」
「そして最後、貴方はリア充じゃない、そしてヤラハタです!
大変よろしい、合格!」
ちょっと待て、こいつリア充に対して殺意を抱いてないか?
「女神がどうやって恋愛をしろと言うんです?」
そして俺はふざけてから。
「女神さん・・・・・・。さっきは疑って悪かった、俺と付き合ってくれないか?」
決まったッ。
「貴方は、確かに初代主人公より顔はいいですが、今の台詞から見て下心丸見えなので却下です。というか私が転生させたカケルの方が遙かにイケメンですよ?」
褒めてんのか貶してんのかどっちだてめえ。
「まあなので、転生するものの幅は広いです。どうしますか?」
転生後の、職。
俺は研修医として働いている途中、あの少女に見捨てられ、俺は操られてしまった。
監獄デスゲームが終わった後、医師免許を再び得ることは出来ないと一蹴され、俺は死んだ。童貞のままで。
「だからどうt
「うるさい黙れ」
そうだな。どうせなら、全てをやり直したい。
「俺を医者にしてくれ。その異世界でも多くの人を、このメスで救いたい」
「一応異世界に元の世界の物品を持ち込む事は可能ですので、鞄とその白衣等の衣装は持ち込めますが、貴方達の世界の医学で、この世界の人を救えますか?」
「俺はあの世界で出来なかった事をやる。だがその異世界、敵や勇者が出て危ないんだろ?
戦闘スキルがあると助かるんだが?」
「分かりました。貴方のステータスは此方です。
ある程度の敵を屠る力を持ち、あらゆる病気を治す力と知識を持つ神の手を持つ医者。
おまけに回復能力に特化している。これでよろしいですね?」
「ああ」
俺の意思は堅かった。
「では貴方にプレゼントをします。神器を」
神器と言われて出されたのは、一見普通と何も変わらないメス。
これでどうしろと?
不思議な顔で女神を見る。
「それは使用者の意思によって、戦闘用のナイフにも、手術用のメスにも変わる、メディカルナイフです」
メディカル、ナイフ。
「きっと貴方を助けてくれるでしょう。
では、転生しましょう。実は今度下界でコロシアムが開催されています。
貴方の力を試す時です」
「ああ」
「それでは、頑張って下さいね。あと童貞卒業も」
童貞卒業はしたいけど、頑張るべきことではないかなぁ・・・・・・。
俺は光に包まれ、とある街に転移させられた。
◇◇◇
・・・・・・。
言い出したのはカケルだ。私は少しどう話すべきか考える。
「あのさ、少しツッコンでいいか藍田」
「あ、どうぞ」
「お前女神に告白するとか凄いな」
「え?」
いや、えじゃねえだろ。
こいつツッコミ役だと思ってたけど、意外と天然なのか?
「まあともかく、今は一人の医者として、魔法で治せない病気を治す医者をしている」
「ということは、コロシアムが終わったらどうするんだ?」
「どうするかなあ、リョーヘイと冒険するか、まだ医者をやり続けるか考えている所だ」
それはあっちの作者が了承しないと無理な気がするが。
「ま、とにかく。頑張れよ。
医者業と童貞卒業を」
「だから童貞言うな傷つくわ」
カケルゥ・・・・・・
「てか俺女神にイケメン扱いされていたわけ?
少し嬉しいな」
藍田を知らない人の為に紹介、カケルは別の回に既に登場済み。
藍田白世
松野心夜さん作「Are you a traitor? The second stage」の主人公。二十三歳の研修医(だと思った?)。
皆で脱出を望む前向きな性格。
童貞だからか、女性の誘惑に弱い。




