コラボ編第二弾 異世界のスクールアイドル編その九
今日で合宿も四日目。
「さーて。今日の練習は、牛乳配達だ」
「またド〇ゴンボールでいくの!? てかこんな山のどこに民家があんだよ?」
「民家じゃないけど、神社ならあるわよ?
そこの主に、届けに行くの」
博〇神社じゃないことを強く祈ろう。
「てか九人で運ぶとなると相当な量になりそうだな」
「その通り。これだけ運んで貰う」
その数。一箱三十本が九箱。合計二百七十本だ。
「これ、飲みきる前に腐らないか?」
「そこにいる巫女は、一日五十本は軽く平らげるぞ?」
そいつカー〇ィじゃないのか!?
「〇―ビィだったら一日で全部飲むだろ?」
「思考を読むな!」
◇◇◇
まずは普通に歩いてから、階段近くに到着した。
「まあ、元ネタのように走らなくて良かったけど、これ結構な距離があるパティーンだ・・・・・・」
「では皆には、この階段を走ってのぼってもらう。最下位の奴はあらかじめ腐らせた牛乳を飲んでもらう!」
おいやめろ。
「いやでも被害を出さずに済む方法でなら、ありそうだよ?」
シズカはそう言いながら、スタ子を見る。
「なななな、なんですか!」
うん。スタ子ならロボットだ。腹は壊さない。
「ぜっ絶対負けませんからね!!」
「あ、それとこれも武装使うかどうかは自由だ。
全力を尽くしたまえ」
男性陣で唯一ついてきたリョーヘイが、スタートの合図をしようとしている。
「位置に着いて! よーい、ドン!」
一斉に駆け出す。
「手加減しませんよ皆さん。TRANS―AM (トランザム)!!」
瞬間移動めいた高速移動で、牛乳を運びつつスタ子は階段を上っていく。
次に速かったのは、アサミと姉さん。最強ゲーマーとスポーツ万能の暴力女。どっちが勝ってもおかしくない。
因みに現在最下位は私だ。
まずい。このままじゃ。
その時。階段近くに尖っている岩を見た。
この階段は蛇のように右へ上り、左へ上り、を繰り返さなければならないが、岩に掴まれば、大幅に時間を短縮出来る。
私はその場で大きくジャンプし、岩に飛び移る。牛乳は頭に乗せて移動した。それを繰り返し、岩が無い所まで到達した時には、あと三階くらいになり。
そして、それと同時に姉さんは到達し。
「なあ、姉さん。皆がゴールしたあと、タイマンで決着つけようぜ?」
「やれるものなら、やってみな」
◇◇◇
皆は既にゴールした。
あとはこの勝負の決着をつけるのみ。一年前なら、私もあんな台詞は言わなかったが、今日でつけてやる。この姉妹喧嘩の決着を。
私はホルスターから、エアガンを抜く。
姉さんは両拳を握る。
「勝負、開始!!」
姉さんの合図で、タイマンは開始された。
私はそれとほぼ同時に引き金を引いた。
だが姉さんは、それをジャンプで回避する。彼女が飛び移った先は、両者がいた場所一つ下の踊り場。
私もそこに飛び移る。
「せやあッ!!」
驚いた姉さんに、引き金を引く。
三発の弾丸が、命中する、と思っていた。
なんと弾丸は三発とも、姉さんの右手に握られ、そして粉砕する。
「まだまだだね!!」
私めがけてジャンプした姉さんは、私に近付いた瞬間。
両拳で、私の背中を叩き落とす。
背骨にヒビが入る音が聞こえた時には、私の体は踊り場に激突していた。
痛みに耐えながら顔を上げると、そこには姉さんがいる。
「これで終わり?」
「んなわけ、ないだろッ!」
私はその状態から立ち上がり、接近して、頭突きを放つ。
見事に命中し、姉さんはダメージを受ける。
よし、そのまま逃走を――
「行かせないわよ?」
姉さんの右手が、私の左足を掴み、自由を奪った。
その拍子で転び、頭を強く打つ。
「じゃーね!! 私の勝ちよ!!」
「しまった!!」
姉さんはそのまま階段を駆け上がり、ゴールした。




